【京都府向日市】秀吉が朝鮮出兵のために、田畑を取り込み道幅を広げてできた街 阪急東向日駅周辺を歩く!
向日市の主要駅と言えばJR向日町駅、阪急西向日駅、阪急東向日駅ということになります。2022年8月26日、阪急東向日駅周辺を散策してみました。
駅を降り立つと、やはりありました、阪急の駅というと昔から構内や駅前にある立ち食いソバのイメージがあります。今は席のある店舗もありますが、「若菜そば」が多いようです。
寺戸川は、今から約1400年前に、渡来系の豪族秦氏が造った灌漑用水路と伝承されています。
深田橋と築榊講常夜燈に「向日町と西国街道」の案内看板があります。「西国街道は京から西国へ向かう古くからの街道です。ここ向日市寺戸町についての古い記録では、天下統一を果たした豊臣秀吉が朝鮮への出兵のために、街道沿いの田畑を取り込んで道幅を広げたことが記され、幹線道路として整備されたことが分かります。」と書かれていました。
さらに「……江戸時代に入ると、京へと上ったり、西山に点在する名刹や神社を訪ねる人の往来で、西国街道はますます賑わうようになりました。」(向日市)とあります。観光ブームは江戸時代からあったようです。
築榊講常夜燈(つきさかこうじょうやとう)は、天保13年(1842年)に伊勢参りの講の一つ、築榊講の人々によって建てられました。向日市の中で最も大きく、指定文化財となっています。
講とは、神社・仏閣への参詣や寄進などをする信者さんたちの集まりのことです。かつては高い建造物も無く一面が水田でしたので、遠くから一際高く灯された明かりが一望できたと言います。長年にわたって西国街道を往来する人々の安全を見守ってきました。
かつて人々が往来した街の様子に思いを馳せながら静かに散策できますよ! ぶらっとお立ち寄りください。
築榊講常夜燈 向日市寺戸町初田