30キロの巨大「金魚」が、フランスの湖で釣り上げられる
フランスのシャンパーニュ地方の湖で、30キロの「金魚」が釣り上げられた。
英『ガーディアン』の報道によると、見事に釣ったのは、イギリス人のアンディ・ハケットさん、42歳。英語名で「ブルー・ウオーター・レイク」でのことだ。
彼は、釣り上げるのに25分かかったと語る。重さは正確には67パウンド4オンスである(30,5040868825..キログラム)。
英『メール・オンライン』によると「キャロットがいるのはずっと知っていたけど、まさか釣れるとは思わなかった」
「私の餌に食いついて、餌と一緒に左右上下に移動したときに、大きな魚だとわかった。それから30~40ヤード先(30メートル前後先)の水面に出てきて、オレンジ色をしているのが見えたんだ」
ゴールドフィッシュのことは、その色から「キャロット(人参)」という愛称で呼ばれている。
今回釣られた「ゴールドフィッシュ(金魚)」は、なんでも世界で二番目に大きいらしい(一番目という報道もある)。
この釣り場のマネージャーであるジェイソン・カウラー氏は、「私たちは20年ほど前、お客さまに何か変わったものを釣ってもらおうと、キャロットを投入しました。それ以来、どんどん成長していますが、なかなか出てきてくれません。彼女はとても、つかみどころがないのです」
ちなみに、このカウラー氏もイギリス人である。全然知らなかったが、イギリス人には有名な釣り場(湖)らしい。
金魚は、鑑賞用に人為的に交配してつくられた魚である。元はフナともコイとも言われるが(どちらもコイ目コイ科コイ亜科)、どうやらフナらしい。
金魚鉢の中で巨大になることはないが、自然の中に戻すと、元の姿に戻ってしまうことがあるようだ。
今回釣り上げられた魚は、錦鯉とコイの交配種と報じられている(ゴールドフィッシュは、訳すと一般的には「金魚」なのです・・・コイにしても巨大ですね)。
【追記】これは「革鯉(カワゴイ)」とコイの交配種のようです。革鯉とは、コトバンクを総合すると、ドイツで食用のために品種改良されたものの一種で、皮膚がなめし皮に似る魚とのこと。
翻訳のときに、原語で「?」と気になったものがあって調べたのですが、よくわからず、頻出する訳に合わせました。
イナゴ大量発生の記事の時も、イナゴとバッタで訳出の悩みがありましたっけ。言い訳すると、日本人は、フナ(属)やコイの分け方に大いにこだわりがあるけど、必ずしも他の文化が同じなわけではなく、それが言葉に現れている・・・という感じがします。ほんと、生物関連の訳出は難しいです。
今回読者の反響ツイートの一つを見て、勉強させて頂きました。お詫びとお礼を申し上げます。
つまり、原産東アジアの魚がドイツで品種改良されて、それをイギリス人がフランスの湖に放ってこんな姿に・・・ということですかね。
.
釣ったハケットさんは、この巨大「金魚」を湖に戻した。そしてお茶を飲みながら、この成果を祝ったそうである(お茶というところがイギリス人っぽい)。
すごい勢いで、世界中で報道されはじめている。やはり注目を集める話題なのだろう。ベナンの『ヌーベル・トリビューン』によると、巨大金魚が釣られることはまれで、2019年にアメリカで、2020年に南仏で捕獲されたことがあるという。
しかし・・・・・魚を戻したのは優しい人なのかもしれないが(食べられそうにないし)、こんなんでいいのだろうか。
このフランスの湖も、外来生物の「宝庫」となっているのだろうか(在仏イギリス人の方、お願いです、やめてください〜)。琵琶湖みたいになっているのだろうか・・・。
生態系破壊は世界中で起こっている。人間が移動するように、生物も植物も移動しているのだ。
(ぜーんぶ人間のせいだとはわかっています。生き物の方たち、動くのも植物も、本当にごめんなさい。。。せめて「遺伝子汚染」というゾッとする言葉だけは止めませんかね?)。
「ザ・キャロット」と命名されたようだ。お腹の膨らみは何だろう。
(ウクライナ戦争のことばかり書いている書き手が突然、に見えるかもしれないけど、実は最近、筆者はガサガサ動画にはまっているのです。一度やってみたいです)。