【京都市】大文字山の“横顔”も!哲学の道から比叡山を目指すトレイルコース
三方を山に囲まれている京都市には「京都一周トレイル」という全長約83.3kmのトレイルコースがあります。
この「京都一周トレイル」を10回に分けて踏破する計画に、トレッキング仲間とともにチャレンジしています。今回は哲学の道付近から比叡山を目指すコース。
大文字山の火床をちょうど横から見られるポイントもあり、「京都一周トレイル」のなかでも特に見晴らしの良さが魅力的なコースです。
「京都一周トレイル」は案内板が多く、わかりやすい
東山コース、北山コース(東部・西部)、西山コースからなる全長約83.3kmの「京都一周トレイル」。
公共交通機関を使ってコースの近くまで行けるため、コースを細かく区切ることで、自分のレベルに合ったトレッキングの計画を立てられます。
コース上には、多くの案内板(道標)が設置されているのも初心者にとってわかりやすく、心強いポイントです。
哲学の道から比叡山へ(東山コースの一部)
東山コースは伏見稲荷大社から比叡山まで全長約24.6kmのコースです。
一度に約24.6kmを歩くのは大変なので、わたしたちは3回に分けて歩く計画。この日は「東山 52-1」(哲学の道付近)から「東山 74」(ケーブル比叡駅)までの約9kmを歩きました。
コースの特徴
今回のゴールとなるケーブル比叡駅の標高は約690メートル。東山コースのなかではもっとも高い標高となります。
登山道は、大文字山に比べると、全体的に勾配が急な印象です。
とは言え、登山道としては、決して歩きにくいコースではありません。ちなみに、わたしたちが登った前日は大雨でしたが、ぬかるんでいる箇所もほとんどありませんでした。
コースの途中には、「清延山茶山」や「瓜生山頂」など少し開けた場所もあり、ゆっくりと休憩をとりながら歩けます。
京都市内の街並みを見渡せる展望スポットも多く、少しずつ北上しているのを実感できるのも歩きがいがありました。
ゴール地点である比叡山もどんどん近づいて来るのがわかります。(この地点でははるか先に見えますが…)
「東山 67」の近く(石鳥居付近)にはベンチも設置されており、お昼ごはんを食べる場所にちょうど良いです。
コースの見どころ
市街地から山道に入り、しばらく歩くと、「北白川大山祇神社(きたしらかわおおやまつみじんじゃ)」があります。(「東山 56-1」と「東山 56-2」の間です)
この神社には山の神が祀られているそうです。ぜひ登山の無事を祈っておきたいですね。
コースの途中にある瓜生山(うりゅうざん)の山頂も開けており、休憩をとるのに適しています。
ですが、この場所は、室町時代には城郭が築かれていたこともあるという、興味深いポイントでもあります。
コース沿いの木におもしろいものを発見しました。
木に設置されていたであろう金属の看板が、長い年月をかけて、なんと木に吸収されていたのです!偉大なる自然の力を感じずにはいられません。
9:30ごろに哲学の道付近を出発し、休憩をはさみながらゆるやかなペースで歩き、13:30ごろにはゴール地点のケーブル比叡駅に到着。
ケーブル比叡駅は標高690メートル地点にあり、比叡山の山頂(標高848メートル)ではありませんが、展望スポットからの京都市内の眺めは最高です。
下山は日本一を誇る標高差561メートルの叡山ケーブルで
もちろん歩いて下山することもできますが、わたしたちは叡山ケーブルを利用しました。叡山ケーブルは日本一を誇る標高差561メートル。わずか9分で下山できます。
自分たちのレベルに合わせて楽しめるのが「京都一周トレイル」の魅力です。ぜひゴールデンウィークに挑戦してみては?
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京都一周トレイル
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・京都一周トレイルとは
・東山コース