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【大阪市福島区】大正時代からつづく喫茶店へ。アートに触れながらくつろぐ優雅な時間

草葉はるねライター(大阪市)

大正時代からつづく老舗の喫茶店へお邪魔してきました。

コーヒーはもちろん、おいしい和食もあります。
大正ロマンと家庭的な雰囲気に包まれて、贅沢な時間を過ごすことができました。

福島区にある喫茶店「玉一総本店」さんをご紹介します。

大正14年創業の喫茶店「玉一総本店」

福島区にある「玉一総本店」は、大正14年に創業した喫茶店。
大阪市天王寺区の「玉造一丁目」でお店を開いたことが、店名の由来なのだそうです。

その後、現在の福島区に移転されて、今に至ります。
商店街の角にある、趣のある建物です。

現在は、2代目のご夫婦とアルバイトさんたちで切り盛りされています。
皆さん長く働かれているそうです。初めてお邪魔しましたが、マスターにも店員さんにも、気さくに接していただきました。通いたくなる心地良さがあります。

大阪には「タマイチ」という喫茶店が他にもあることをご存の方は多いのではないでしょうか。福島区にあるこちらが「タマイチ」の本店。 昔は80店以上もあったそうですよ!

大正ロマンを感じる贅沢な空間

扉を開けると、別世界へタイムスリップしたような気分。
和を感じる落ちついた空間に、西洋のインテリアが溶け込んだ、広い空間が広がります。

華やかな柄物のクッションや、個性的なシャンデリアにランプ、昔ながらのたばこの自販機……。 視界に入るさまざまなものが、現代ではなかなか見られないものばかりです。

店内には生花が飾られていて、窓の外には緑がありました。都会にいることを忘れさせてくれるような佇まいです。

大正時代の文化を感じとることができ、美術館を訪れたような気分を味わえました。

そんな中、テレビがついていることもあって、どこか家庭的な雰囲気も。 異世界なのに、ホッと落ち着くことができました。

「玉一総本店」 の営業時間は、朝6時〜お昼14時まで。6時から営業している喫茶店は珍しいのではないでしょうか。シャッターを一緒に上げてくれる常連さんもおられるそうです。

家庭的なお弁当と味わい深いコーヒー

お昼すぎにお邪魔したので、まずは食事をすることに。
メニューは、びっくりするほど豊富です。

サンドイッチやトーストなどの王道メニューのみではなく、和食の定食まであります。 こちらのお店は、喫茶店の隣でお弁当屋さんもされているんです!

日替わり弁当(600円)を注文しました。

この日のメニューは、れんこんの挟み揚げととりの唐揚げです。 アツアツでサクサクの揚げものが、たまらなく美味しい……。

切り干し大根や玉子焼も入っていましたが、どれも家庭的でおいしくいただきました。

せっかくなので、食後にコーヒーも味わうことに。

こんな素敵なカップ&ソーサーで提供されるコーヒーが一杯380円。 嬉しい反面、なんだか申し訳なく思えてきます。

香りが良く、深みがあって、満足感に浸れるコーヒーでした。

2階のフロアとレジは見応え抜群!

1階で食事をしていましたが、2階にも席があるとお聞きして、上がらせてもらいました。

「グループ喫茶室」と書かれた、味のある看板が置かれています。

シックな雰囲気の1階とは一変して、南国のような空間!
食事の時間がさらに楽しくなりそうですね。

2階フロアの他にも、見応えがあるものがありました。
それが、こちらのレジです。

こんなにキラキラしたレジを見たのは初めてのことで、うっとりしました。
現代のレジも、そうあっさりしていないで、もっと輝いていたらイイのに……。と思ってしまいます。

レトロな空間が大好きな私にとって、今回もとても楽しい喫茶タイムとなりました。 福島区は梅田からのアクセスも良い場所。ぜひ足を伸ばして、立ち寄ってみてください。

玉一総本店
住所: 大阪市福島区福島8丁目19-4
営業時間:6:00〜14:00
定休日: 日曜・祝日
※営業時間や定休日、飲食代などは変更される場合があります。

ライター(大阪市)

純喫茶・大衆酒場・銭湯など、ノスタルジックな空間が大好き。懐かしくてときめく何かを求めて、西へ東へ散歩しています。

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