【仙台市宮城野区】ヘルシーにガッツリ欲を満たす! 登米市のソウルフード油麩丼をはっとと共に食す。
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
過去の記事をご覧になっていただければお分かりいただけるかと思いますが…。ワタクシ、なかなかの頻度でカツ丼を食べております。
様々な美味しさを主食であるお米とマリアージュさせ、1つの宇宙を創り出す「丼」という素敵な食べ物。基本的に丼物自体が好きということもありますが、特にパワー飯的なカツ丼、特にお蕎麦屋さんのカツ丼が好きなもんだから、ついついお店を探してでも食べてしまいます。
しかし、健康的な面を考えると、そうそう連日ガッツリとカツ丼ばかりを食べるのもさすがにどうかと思いますし、日によっては「毎日毎日ガッツリとラーメンやらカツ丼やら食べちゃって、部活動帰りの高校生じゃないんだから…。さすがに今日はちょっと軽めのモノが食べたいですよ」と呆れ果てた胃袋さんからのメッセージが届いたりするわけで。難しいものです。
さて、今回ご紹介するのは、そんなガッツリ欲はあるけれど、ちょっとヘルシー志向の日にピッタリのメニューがあるお店です。
そのお店とは、国道45号線沿いにあるこちらの「登米庵(とめあん)」さんです。
店名に入っている「登米(とめ)」とは、宮城県の北部エリアにある宮城県登米市のこと。仙台市内で登米市のご当地グルメが味わえる人気のお店です。
入店してみるとこの混み具合! お邪魔したのはお昼時。その味を求めて多くの人達で賑わっていました。お店の方に撮影と掲載の許可をいただき、プライバシーに配慮しつつ店内をパシャリ。
窓際にはお一人様でも安心のカウンター席。
テーブル席はお店の奥までズラリと並んでいます。
はい。そして恒例のメニュー表チェック!
おそばやうどんといった麺類から、カレーに焼きそば定食まで安定のお食事処メニューです。ページをめくると…
ここからが「登米庵」さんならではのソウルフードメニュー。まずは登米市の郷土料理「油麩丼(あぶらふどん)」。
油麩丼とは、カツ丼のカツの替りに油麩を使ったもの
油麩とは、小麦粉のたんぱく質成分グルテンを植物油で揚げた、宮城県北部の登米地方に昔から伝わるご当地食材。筋トレブームの昨今、何かと注目されている筋肉を作る原材料「タンパク質」が豊富に含まれているものでもあります。
そして「はっと」。
県外の方にもイメージしてもらいやすい表現をするならば、「すいとん」風の食材と言えば伝わりやすいでしょうか。名前の由来は、その美味しさから、農家がお米ではなく小麦を作ることに夢中になってしまうのではないかと心配した当時の殿様が「ご法度(はっと)」にしたことから。
登米市の観光PRキャラクターが「はっとン」になってしまうほど、今もなお愛され続けているソウルフードなんだとン!(はっとン風のご紹介)
ちなみに私は山形県出身ですが、妻が宮城県北部出身ということもあって、油麩もはっともその美味しさを知る馴染み深い食材だったりします。
他にも宮城県北部のおもてなしを感じさせてくれる「おもちセット」などもあり、こちらの登米庵さんに来れば、登米市のソウルフードを制覇できてしまうラインナップです。
と、メニューを見て一人盛り上がっていると、着丼しました!
私が注文したのは「油麩丼&ミニはっとのセット」。油麩丼は無料で大盛りにできるため、大盛りでお願いしています。
まずは油麩丼から、いただきます!
肉厚で、たっぷりと美味しいお出汁を吸い込みジューシーになった油麩。
噛むほどにジュワーっと美味しさが口の中に広がっていきます。油で揚げてあるだけに、カツ丼のカツに引けを取らない油感もしっかりとあり、ガッツリ欲が満たされていくのを感じます。
汁気がたっぷりなので、ツユだくなのかな? と思い断面を見てみると、この状態でした。それだけ油麩が吸収してくれているお出汁と半熟具合の卵の汁気がたっぷりジューシーだということですねぇ。美味しいなぁ…。
忘れちゃけいない、はっともいただきます!
優しくほっとするような滋味深い味わい。こちらにも油麩が入っているので、ちょと油感もあり、美味しいお雑煮のような懐かしい味わい。染みます。染み渡ります。
七味唐辛子もかけて、油麩丼と交互に楽しみつつ…
お腹いっぱい大満腹なのに、不思議と罪悪感のないごちそうさまでした!
まさに「ガッツリ食べたいけれど、ヘルシーなものを食べたい」、そんなワガママをかなえてくれる「油麩丼」。そして懐かしさを感じる「はっと」でした。
油麩丼にはっと。まだ食べたことのない方は、是非一度「登米庵」さんで味わってみてはいかがでしょうか。
●登米庵●
〒983-0034 宮城県仙台市宮城野区扇町1丁目6−7