【東京】さくら開花まであと3日 なぜ記録的な早咲きに?
この春、さくら前線は記録的な早さでスタート。東京は来週15日(月)にも開花する見通し。なぜ、こんなにも早いのか?その答えは気温のメリハリにあった。
福岡で史上最早の開花
きょう(12日)は福岡でさくらが開花しました。平年より11日早く、観測史上最も早い開花です。きのう(11日)は広島で開花、こちらも観測史上最も早くなりました。今年のさくら前線は記録的な早さで出発です。
東京はいつ、開花するのでしょう?
東京のさくらの標本木は千代田区九段北にある靖国神社にあります。つぼみは膨らみ、先端がピンク色になってきましたが、まだ一輪も咲いていません(12日現在)。
この先の気温予想をみてみると、あす(13日)は本降りの雨となるため、気温はきょう(12日)より低くなるでしょう。
ただ、日曜日(14日)以降、気温は20度を超え、一気に初夏の陽気となる見通しです。これではさくらも咲かない訳にはいきません。ちなみに、さくらが開花した日の天気を調べてみると、晴れの日が半数以上を占め、雨や雪の日は少ないです。
東京 史上2番目の早さに?
東京のさくら開花の平年日(1981年~2010年)は3月26日です。予想通りならば、平年より約十日も早く、記録が残る1953年以降では2番目に早い開花となる可能性があります。
ほどよい寒さと暖かさ
なぜ、こんなにも早く咲いてしまうのでしょう?ひとことで言えば、さくらにとって適度な環境にあると言えます。さくらは冬の寒さを経験すると花芽が生長を始めます。スイッチが入ってしまえば、あとは気温次第です。暖かければ暖かいほど、つぼみの生長は早くなります。つまり、寒さと暖かさのメリハリが重要なのです。
この冬は年末から年始にかけて、寒さが厳しくなりました。寒さにさらされたことで、さくらが目覚めたのでしょう。1月後半以降は一転して、気温は大幅に上昇、春を先取りするような暖かさが続きました。これがさくらの早い生長につながったと思います。
【参考資料】
ウェザーマップ:さくら開花予想2021