そう笑福亭鶴瓶が評すとおり、柳沢慎吾のトークや持ち芸は、同じものを何度聴いても面白い。まさに“至芸”だ。
代名詞のひとつである「ひとり甲子園」の初披露は、『徹子の部屋』(テレビ朝日)だったという。
「ひとり警察24時」誕生秘話
もうひとつの代名詞といえるのは、「ひとり警察24時」だ。
警察に密着したドキュメント『警察24時』風の場面をひとりで(時に共演者に犯人役をさせながら)“再現”するものだ。
だが、意外にも『警察24時』系を番組を繰り返し見るわけではないと、5月2日に出演した『ぽかぽか』(フジテレビ)で明かしている。
オンタイムで見て、脳裏に焼き付けるのだ。
それが許されるのは現場で愛されているからに違いない。
多くの共演者たちも柳沢慎吾が現場を明るい雰囲気にしていることを証言している。
そして「ひとり警察24時」でもっとも重要な部分である、警察無線の再現は、そんな現場でのトークから生まれた。
なんと無線の再現の発案者はTM NETWORKの木根尚登だったのだ。
進化する「ひとり警察24時」
上記の『ぽかぽか』でも無線の再現をしている(37分30秒頃~)が、よく見るとタバコのパッケージではなく、アポロチョコのパッケージに変わっていることに気づくだろう。
それにはちゃんと理由があることを、同番組に昨年出演した際に語っている。
そうやって柔軟に進化させているのだ。
それだけではない。パトカーのサイレンの音の再現も当初は「うーーー」だったが、いまは「あーーー」と言っている。
還暦になった現在も、日々アップデートを欠かしていないのだ。
柳沢慎吾の「青春」は終わらない。