Facebook「ホロコースト時代の子供の裸の写真」を削除して謝罪
第2次世界大戦時にナチスドイツが約600万人のユダヤ人や政治犯などを虐殺したホロコースト。日本でも迫害を逃れて隠れ家で生活していたアンネ・フランクがお馴染みだが、そのアンネ・フランク・センターは現在でも、ホロコースト問題の提起や教育活動などを行っている。また情報発信もSNSを活用して積極的に行っている。
「ホロコースト否定の投稿は残っているのに」と抗議
アンネ・フランク・センターがホロコースト時代の写真が掲載された記事をFacebookに投稿した。その写真は、ホロコースト時代に収容所で迫害され、飢えた裸の子供たちの写真だった。だが、この裸の子供たちの写真がFacebookの規則で幼児ポルノと判断されたのか、アンネ・フランク・センターがFacebookに投稿した記事が、Facebookによって削除されてしまった。
それに対して、アンネ・フランク・センターはツイッターで「Facebookは、我々がホロコースト教育の目的のために投稿した記事が、Facebookの規則に反したのか、削除されてしまいました。Facebookでは『ホロコースト否定の投稿』は、今でも残っているのに、我々は削除された理由は何も伝えられていません」とFacebookに呼びかけた。
Facebook、即座に謝罪し投稿を復旧
このアンネ・フランク・センターの投稿に対して、Facebookは「Facebookでは、子供たちの裸(ヌード)の写真を掲載することは認めていません。しかし、我々としては、今回の画像は歴史的に重要なものであることは理解しています。今回、削除してしまったことは大変失礼しました。投稿は復旧しました。ご指摘頂きありがとうございます」と謝罪を述べて、投稿を復旧。
Facebookでは2016年にも、ベトナム戦争時代に、9歳の少女が裸で戦火から逃げる写真を削除したことがあった。
▼アンネ・フランク・センターとFacebookのツイッターでのやり取り