【赤穂市】美味しくてほっぺたが落ちる?お城通りにオープンした「ほっぺたぱん」を食べてみて!
赤穂市のお城通り沿いに「ほっぺたぱん」という、毎週水曜日と金曜日にお店を開くパン屋さんがオープンしました。常に行列ができているという「ほっぺたぱん」ってどんなお店なのかな、どんな人がパンを焼いているのかな、取材してきました。
お城通りに新店オープン
「ほっぺたぱん」は、JR播州赤穂駅から、赤穂城跡に向かうメインストリート「お城通り」沿いにあります。
息継ぎ井戸がある交差点を少し南に下った道沿いで、お城に向かって右手になります。
「さくらdeアベニュー」というパン屋さんの跡といえば、お分かりの方もいるかもしれませんね。
お店がオープンしたのは、今年の8月26日。店舗販売と並行して進めるネット販売は、先駆けて7月23日にスタートしました。
お客さんの喜ぶ顔が見たいから
店主の西角佳祐さんです。
赤穂出身の西角さんは、地元の高校を卒業し、理科系の大学に進学。卒業後は大手ファミリーレストランチェーンに就職し、東京の店舗で働いていましたが、何かが違うと違和感を感じていました。
「自分が何かを作る側になって、直接お客さんの喜ぶ顔が見たい」と思うようになったそうです。
そこで西角さんは一念発起、会社を辞め、東京・代々木にある個人経営のパン屋さんに就職し、そこで4~5年修業したのです。そこで、パン作りのノウハウを学びました。
故郷に帰って自分のお店を持ちたい→パン屋はオーブンなどの機材がかなり高価→開店には自己資金が必要ということで、愛知県の工場で夢の実現のために3年ほど働いたそうです。
なかなか骨がありますよね。
西角さんは赤穂に帰り、今年の6月から、今の場所を借りて7月にネット販売をスタートしました。
当面はネットショップをメインにし、この場所をパン工房として機能させ、実店舗オープンは、ネット販売が軌道に乗ってからと考えていたそう。
ところが、通りがかりのお客さんやご近所から「いつ、お店をオープンするの?」と聞かれることも多く、「そんなに要望があるなら」と8月のオープンに踏み切ったというわけです。
店内もとってもおしゃれ
お店の中はこんな感じ。
大人が2~3人も入れば一杯になるくらいこぢんまりしていますが、ショーウィンドウもレジ台もとってもおしゃれ。ちょっぴりレトロでイイ感じですよね。DIYもしたそうですが、センスの良さを感じます。
「さくらdeアベニュー」も対面式のパン屋さんでしたが、こちらもそのスタイルで、ケーキ屋さんのようにショーケースの中から、パンをピックアップしてお渡しします。
「そちらの方が、お客さんと対話できますから」。
人気のパンを紹介
店頭に並んでいるのは、食パンやタルトなども含め約20種類。どれもおいしそうですが、なかでも人気のパンをご紹介しましょう。
自慢の食パンは、北海道産の小麦粉をメインに使い、湯種製法で作っています。みずみずしくてもちっとした食感がおいしくて、また食べたくなってしまいます。1斤280円。
その他の人気アイテムは、マフィン型で焼いたコロンとした形状の「クリームパン」(150円)やクロワッサン生地で棒状のチョコレートを巻いた「パンオチョコラ」(220円)、生地のおいしさに定評がある「クロワッサン」(190円)、クロワッサン生地にシナモンを巻きこんで焼いた、ぱりぱっりの食感がクセになりそうな「シナモンロール」(200円)など。
生のいちじくを使った「いちじくのデニッシュ」(250円)や「くりのタルト」(300円)など、フルーツを使ったスイーツ寄りの商品も人気です。取材時には、これらの商品が並んでいましたが、こちらは季節限定なので、素材は順次変わっていきます。
いくつか買って食べてみましたが、どれもおいしい。どんぴしゃ好みかも。
デニッシュ系が、やや多いとのことで多めに買ってきましたが、生地がぱりっぱりで旨みがあります。都会風のパンというのでしょうか。赤穂のニューウェーブかもしれませんね。
「毎日が精一杯で~」と笑う西角さんですが、今は水・金の週2日、店をオープンし、他の曜日は、仕込みとネットショップの運営をしています。週末には、市内の人気カフェで修業もしているというからフル回転です。
「せっかく、赤穂城や大石神社、花岳寺など観光名所に近いこの場所にオープンしたので、観光客の方にも買って帰ってもらえるようなお店にしたいですね」と西角さん。
「ほっぺたぱん」という屋号は「きどってなくて親しみやすい感じだから」付けたそうですが、西角さんの雰囲気そのもの。
みなさん、一度食べてみてください。デイリーユースにもプレゼントにもおすすめです。