子どもはなにが視えている?本当にあった保育園の怖い話
こんにちは、現役保育士のはるです(@hr_hoiku)
夏と言えば怪談話、保育園で働いていても実はゾッとするような出来事が実際にありました。保育園だからこそ感じる子どもたちの恐ろしい一言。
本当にあった怖い話をお話します。
いるはずのない場所にいるともだち
当時2歳児クラスを担任していた時のお話。
勤務していた保育園はテラスが広く、夏場はテラスにある常設のプールで水遊びを楽しんでいました。夏場以外はネットを使って閉鎖していて、子どもたちが入れないようにしています。
2歳児クラスは2階にあり、登降園時も保護者の方が外階段を登り、テラス側の窓から送迎しているため、全ての出入りはテラスが主でした。
もちろんお散歩に行く際も通るのはテラス。2歳児クラスは外階段から一番奥にあったので、階段を利用するためには必ずプールの前を通ります。
11月頃、その日もお散歩に行くためにテラスで子どもたちが靴を履くのを待っていると突然Aちゃんが「あ!そこにはいっちゃいけないんだよ!」と言いました。
背にしていたプールの方をあわてて振り向きましたが、そこには誰もいません。
まだ後ろにいる子たちのことかな?と思いましたが、そんなこともなく、そうこうしていると靴を履き終えた他の子や先輩も続々とやってきました。
Aちゃんはまた「先生!入っちゃいけないのにプールに入ってる!」と先輩にも伝えました。でもやはりプールには誰もいません。
するとBくんも「本当だ!いけないんだー」と。
周りにいる他の子はなんのこと?と首をかしげる始末。
Aちゃんに「誰がいるの?」と先輩が尋ねると、Aちゃんは
「知らない子、こっち見て怒っているよ」と。
怖くなった私と先輩はそそくさと子どもを集めて散歩に出かけ、それ以降遅番でプールに近づくことはやめました。
鍵開けで見た気になる影
同じくテラスのある保育園で働いていた時の話。
プール事件以降遅番がくることが憂鬱だった私ですが、その日は早番だったので意気揚々と向かっていました。朝6時45分からの勤務で早いとはいえ、勤務自体も早く終わる早番の方が気分は楽。
その日も6時30分に最寄り駅につき、保育園に向かっていると、保育園のカーテンが大きく動きました。
早番は2人体制、その日組んでいた先生は早く来ることで有名だったので、もう来ているのか!とあわてて扉に手をかけたのですが、
開かない。
内鍵かけちゃったかな?と回すものの、そもそもセキュリティも解除されていない……。
あれだけおおきくカーテンが動いたら、セキュリティも鳴るはずなのに……おかしいなと思いながら、カードキーで解除していると、背後から「ごめんごめん!」ともう一人の先生の姿が。
「乗り換えの電車遅延しちゃってさー間に合ってよかったー」
さっき動いた影は何だったのか、事情を話して先輩と見て回りましたが異常はなく。ただいつも開くことがほとんどない、部屋の小窓のカーテンが開いていました。
保育園で実際に体験した怖い話はまだまだ……。また次回お話します。