ドゴール将軍の再評価(1)
1960年代末に引退し1970年代に世を去ったフランスのシャルル・ドゴールを再評価したい。というのは、ドゴールはEU(欧州同盟)の前身であるEC(欧州共同体)へのイギリスの加盟申請を拒否したからである。ECは、1957年のローマ条約に依拠して成立し、現加盟国はフランス、イタリア、西ドイツ、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグの六カ国であった。イギリスは、これに参加しなかった。英連邦を通じた旧植民地諸国との強い関係、さらにはアメリカとの特別に親密な関係が、ヨーロッパ大陸諸国の経済統合運動に参加するのを妨げた。
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