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小1女児が犬の散歩中に川へ転落し命を落とす...子どもと犬の習性から考える

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
イメージ写真(写真:アフロ)

1月のはじめに、山梨県の川沿いで小学1年生の女の子(7)が犬の散歩中に川に転落し、命を落とすという悲しい事故が発生したとUワク UTYが報じています。

この事故は、小さな子どもと犬の散歩に潜む危険性を再認識させる出来事となりました。この女の子のご冥福をお祈りいたします。

小学生1年生の女の子が犬の散歩中に川に転落し死亡

Uワク UTYの記事によりますと、女の子は友人たちと一緒に犬の散歩をしていた際に、川沿いで足を踏み外して転落して流されました。友人たちが必死に彼女を探し、通りかかった人が警察に通報したものの、救助が間に合わず、彼女は病院で死亡が確認されました。

この悲劇は、子どもが犬の散歩中に適切な指導や監督がないと、危険を伴うことがわかりました。

どのようにすればよいか、考えましょう。

犬は群れ社会の動物

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イメージ写真写真:アフロ

犬は群れ社会の動物であり、リーダーと認識する相手に従う習性があります。

しかし、彼女がまだ小学1年生であったため、犬が彼女をリーダーと見なさず、制御が難しかった可能性があります。

特に大型犬や力の強い犬の場合、子どもだけでは犬を完全にコントロールすることが困難です。また、犬は興味を引くものを見つけると突然走り出すことがあります。そのような状況では、子どもが引きずられたり、犬を追いかけようとして危険な場所に行ってしまうリスクがあります。

小さい子どもは注意力が散漫に

小さい子どもが犬を散歩する際には、特に注意が必要です。

小さい子どもは注意力が散漫になりがちで、周りの状況を見逃してしまう可能性があります。たとえば、川や道路の危険な場所に気づかずに近づいてしまうこともあります。

さらに、犬が急に引っ張ると、子どもはバランスを崩してしまうことがあります。これらのリスクがあることを知っておくことは重要です。

小さな子どもが犬の散歩中の事故を防ぐために

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イメージ写真写真:イメージマート

このような事故を防ぐためには、いくつかの対策が必要です。それを見ていきましょう。

大人が同伴する

特に小さな子どもが犬を散歩させる場合には、必ず大人が同伴することが重要です。大人が一緒にいることで、子どもが犬を制御できなくなったときにすぐに対応できます。

また、犬のしつけやリードの使用方法についても、適切な指導を受けるべきです。犬がリードを引っ張らないようにトレーニングすることで、散歩中の制御が容易になります。

危険な場所は避ける

散歩コースの選定も重要です。

川沿いや交通量の多い道路沿いなどの危険な場所は避け、見通しのよい安全な歩道や公園などを利用するようにしましょう。

子どもたちには、散歩中に危険を察知する力がまだ未熟な場合があるため、大人が事前にリスクを評価し、安全な環境を整えることが必要です。

不妊去勢手術した犬を

犬はメスであれば、不妊手術をしていない場合、発情期があります。その際、散歩中にオス犬が寄ってくることがあり、危険です。

オス犬も去勢手術をしていない場合、発情期のメス犬に引き寄せられ、そこへ行こうとするため危険です。また、他のオス犬とテリトリー争いをして喧嘩をすることもあります。

こうしたリスクを考えると、不妊去勢手術をしていない犬を小さな子どもに散歩させるのは難しいです。

まとめ

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イメージ写真写真:アフロ

今回の事故は地域社会に深い悲しみをもたらしましたが、これを教訓として、子どもたちの安全を確保するための対策を強化する必要があります。

犬の散歩は楽しい活動であると同時に、責任を伴う行動でもあります。特に子どもたちが犬を散歩させる際には、大人の監督の下で安全に行うことが大切です。

この事件では、なぜ女の子が川に落ちたか不明ですが、子どもに犬の散歩をさせるとこのような悲しい事故が起きることがあるので、子ども同士の犬の散歩は注意が必要です。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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