ブロッキング高気圧で低気圧が渋滞…解消とともに「冬型」で冷え込み雪の範囲拡大:気象予報士解説
このところ北海道付近には多くの低気圧がウロウロしていて、北日本や日本海側中心に雪や雷雨が長引いています。
「ブロッキング高気圧」と言って、日本のはるか北東、カムチャッカ半島付近に高気圧が停滞して文字通り「ブロック」しているためですが、今後はそのブロッキングが次第に解消する見込み。
そうなると日本付近では、西に高気圧・東に低気圧の「冬型」となって冷え込みが強まりそうです。今後の見通しを含め、気象予報士が解説します。
全国的に気温低下、日本海側は雨や雪に
28日は広い範囲で前日より気温が下がり、特に前日27日に季節はずれの暖かさだった東海・関東や東北大平洋側では、一層寒く感じそうです。
天気は東北南部~四国の太平洋側で晴れるところが多く、日本海側や北日本の広い範囲で雨に。北海道内や本州の山沿いは湿った雪になるところが多いでしょう。
また日本海側では引き続き落雷にも注意が必要です。
雨や風が強まるところもあり、朝の段階で新潟には大雨警報、九州北部には暴風警報が出ています。
週明けにかけて冷え込み&太平洋側は乾燥続く
29日(金)も28日と同じような天気が続くところが多いですが、30日~12月1日の土日になるとようやく北海道付近の低気圧は東の海上へ抜け始め、日本付近にはまたもや寒気が流れ込みそうです。
各地でちょうどこの時期らしい、つまり師走らしい寒さになり、週明けにかけて冷え込みが続くところが多い見通し。
太平洋側では乾燥も続くので、喉や肌など体のケアはもちろん、いつも以上に火の取り扱いに気をつけてください。
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