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【河内長野市】まさに町の交流場所!中高向の古民家カフェKikiさんのヘルシーランチと楽しいおしゃべり

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野の魅力は山が近いこと。近くに山を見ながら食事ができるカフェがいくつかありますが、その多くは公共交通派である私にとって、行くのが大変なところが多いです。

しかし、高向(たこう)にあるまもなく開業1周年を迎えられるカフェkikiさんは、バス停の近くにある古民家カフェで、おいしいランチやスィーツを味わいながらのどかな田園風景が堪能できるお店です。

実は開店まもなくの頃にお邪魔した時に掲載を願いしたのですが、「しばらくはのんびり営業したい」とお断りされたのです。開業から1年経とうしていることから、ようやく今回、OKが出ました。

ということで、高向までやってきました。この日は少し小雨が混じるような天気でしたが、kikiさんは週のうち3日間は定休日。開いている日が限られているので、小雨ならば静かなのではと行ってみることにしました。

最寄りのバス停は、中高向バス停です。バス停とカフェkikiさんとの距離は徒歩3分程度なので、あらかじめ帰りのバスの時間を調べておけば、バスが来る時間までお店でゆっくりと過ごせます。

もちろん店の前に駐車場はあります。

中高向バス停からバス道を進行方向(高向公民館)に少し歩くと、左側に降りる道があります。その道の途中にKikiさんがあります。

こちらの看板を目印にするとわかりやすいですね。

こちらが入り口。築35年のおうちだそうですが、この元の所有者の方は家を建ててから比較的早い段階に施設に移動されたそうで、永い間空き家だったそうです。

店主のikuさんが改装をした際、何10年もの間、閉じられた建物内の空気が溜まっていたために、それをカフェとして利用できるまでの作業がとにかく大変だったとのこと。

こんなところに大きなぬいぐるみがあります。これはトトロですが、ikuさんはジブリファン。店の名kikiも、魔女の宅急便に登場する主人公のキキから名前がついています。

ということで、中に入ってみましょう。

入口です。個人のおうちにお邪魔するかのようですね。

客席に行くと和室になっていて、ソファーやテーブルが置いてあります。あえて統一されておらず、また天井の照明も家庭にあるようなものため、本当に個人のおうちに訪問したみたいです。

そしてこちらの縁側、私はこちらの席を選びました。この席を選んだのはガラス戸のすぐ横だからです。

席から撮影した風景です。この日は曇っていますが、晴れたときには遠くの山々がはっきりと見えます。目の前の田園風景を見ながらゆったりとランチやドリンクをいただくと、自然と気持ちが癒されますね。

こちらがメニューです。午前中は、500円でモーニングのサービスもあります。ランチは日替わり1,200円となっていて、デザートと飲み物がついています。

というわけで、日替わりランチを注文しました。店内のBGMは80年代に流行ったやや懐メロのような音楽が流れています。

ikuさんによれば、開業当初はジブリの音楽をBGMにしていたとか。本当にジブリファンなんですね。

さて、ランチが登場しました。メインに副菜と小鉢、ご飯とみそ汁という定食の定番のような組み合わせです。

こちらが本日のメインです。豚肉を煮て味付けしたもの、その上には和風ドレッシングがたっぷりかけられたサラダがついています。

豚肉は分厚くカットされており、食べ応えが十分で、かつしっかりと味がついていました。

副菜は、なすびとしし唐、黄色いズッキーニを揚げたものです。メインの肉とは対照的にあっさりとした味でした。

ikuさんの話では、野菜はアグリかわちながので仕入れたり、近所の農家さんから頂いたりするそうです。そのほかカワバタファームさんとの取引もあるそうで、100%の無農薬は無理でも可能な限り、減農薬の野菜を使うようにしているとのこと。

小鉢は切り干し大根です。優しい味付けで懐かしさを感じました。

ご飯は赤米が入っていて色が鮮やかなピンクに染まっています。ご飯は軟らかめに炊いてあるので、いろんな世代の方が食べやすいと思いました。

お味噌汁にはわかめと薄揚げが入っていました。

食後のデザートとドリンクです。ランチのドリンクにホットコーヒーを選びましたが、それとは別に華やかなドリンクということで、クリームソーダも注文しました。

食事が終わってから、ikuさんにゆっくりとお話を伺いました。

ikuさんがカフェを始める前は、同級生と共同でパンを焼いて販売していたそうです。「ニコちゃんのパン」として、アグリかわちながのや学校の購買でも販売していました。

ここで過去形にしているのは、もうパンの製造を止めたからです。それはikuさんが本当にやりたかったカフェを開業するからということで、開業直前、昨年の4月末でパンの製造は終わったそうです。

こうして約1年前にカフェがオープンしました。ikuさんが古民家カフェをしたかった理由は、食事やドリンクの提供もあるのですが、それ以上にコミュニケーションが取れる場所が欲しかったからとのこと。

ikuさんは、自分が生まれ育った高向の地での開業にこだわったそうです。それはikuさんの親の世代までは近所の人が集まって世間話をする光景が良く見られたそうですが、最近はそういうこともなくなっているとのこと。

「カフェを通じて人とのつながりの場になれば」とikuさんは強く考えていたそうです。

「同級生はひとり暮らしが多く、みんなの生存確認の意味もあるんです」とikuさん。生存確認とはずいぶんと物騒ですが、本当にそういう目的があるそうです。

開業して1年、営業中にはいろんな人たちがkikiさんのところに遊びに来られるそうで、取材当日も散歩をしたついでにビールを飲みに来た方や敷地の庭掃除の手伝いに来た方の姿があり、早くもこの地域になくてはならないお店なんだと思いました。

さて、カフェkikiさんでは、6月24日(土)25日(日)の2日間、開業1周年を記念したコラボイベントを開催します。この両日はKikiさんではランチ営業を休止し、ドリンクと揚げたてコロッケの販売のみとなります。

その代わり、いくつかのお店がコラボ出店して、普段とは違う雰囲気で周年を祝います。イベントの詳しい内容についてはカフェkikiさんにお問い合わせください。

またkikiさんでは、第2日曜日の13時からウクレレ教室もあるそうです。興味のある方は参加してみてはいかがでしょう。

カフェKiki
住所:大阪府河内長野市高向1079
電話番号:090-2046-6858
営業時間:9:00~16:00
定休日:火~木曜日
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 中高向バス停より徒歩3分
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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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