「栗を常温で保存する」←「それやめて!!」料理人からのお願い【そのワケとは?】
料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、「栗」は好きですか?
なぜ、今時期に栗の話をするかというと「旬」を迎えているからです!
栗は秋の味覚の代表格で、甘くホクホクとした食感が大人気ですよね。私はお気に入りは「栗きんとん」と「栗ご飯」です。あ〜思い出すだけで、よだれが出ちゃいそうです…。
そんな今が旬の栗ですが、皆さんは購入後どのように保存していますか?実は、栗は保存方法一つで、その美味しさが大きく変わってしまうのです!
栗が好きな方はぜひ最後までお付き合いください!
今回の目次
- 栗は常温で保存しないで!
- 栗は低温で寝かせると甘みが増す
- 栗の正しい保存方法
- まとめ
栗は常温で保存しないで!
栗は硬い鬼皮に覆われているので、一見すると常温でも保存できそうな気がしますよね。
でも、実は生の栗はとてもデリケートで、常温保存すると時間が経つにつれて水分が蒸発し、乾燥して味が悪くなってしまうのです。
そのまま常温で放置すると風味がどんどん抜けて、せっかくの栗の甘みや食感が台無しに…。また、乾燥だけでなく「虫食い」のリスクも高まります。
栗は低温で寝かせると甘みが増す
ここまで読んで頂くと、常温保存がいかに栗にとってダメージになるかご理解いただけたと思います。では、どうやって保存すれば良いのでしょうか?
その答えは…「冷蔵保存」です!
実は、栗は0度に近い温度で寝かせることで、「でんぷん」が「糖」に変わり、甘みがぐっと増します。
なので、購入後すぐに食べたい気持ちをちょっと我慢して、冷蔵庫の「チルド室」に3日ほど寝かせてみてください。そうすることで、栗の甘みがしっかり引き出され、さらに美味しくいただけます!
なぜ、「チルド室」かというと、冷蔵庫内で最も温度の低い場所だからです。通常の冷蔵室よりも温度が低く、0度に近い状態を保つことができるため、栗の甘みを引き出すには最適なのです。また、乾燥も防ぎながら保存できるので、風味も損なわれません。
※もし、ご自宅の冷蔵庫に「チルド室」がない場合は、「冷蔵室」で保存するようにしてください!
栗の正しい保存方法
では、最後に「栗の正しい保存方法」の一連の流れを皆さんに説明したいと思います。
①黒ずんでいたり、穴が空いている栗は事前に取り除く。
②栗を洗い、水気をしっかり拭き取る
③新聞紙で栗を包む
④ジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて密封する。
⑤冷蔵庫のチルド室で保存する。
こちらの方法で、約1ヶ月間ほど美味しく保存することができます。保存中は、時々栗の状態を確認し、傷んでいるものがあれば早めに取り除いてください!
特に、冷蔵保存中でも湿気が溜まりやすいため、袋内の空気をしっかり抜いておくことがポイントです。
まとめ
- 生の栗はとてもデリケートで、常温保存すると時間が経つにつれて水分が蒸発し、乾燥して味が悪くなってしまう
- 栗の正しい保存場所は「チルド室」で、無い場合は「冷蔵室」
- 栗は0度に近い温度で寝かせることで、「でんぷん」が「糖」に変わり、甘みがぐっと増す