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出掛ける前からジャズ気分:村井秀清Merged Images Strings Winter Live

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

1月18日(土) 開場 17:00/開演 18:30

会場:六本木スイートベイジルSTB139

出演:村井秀清(ピアノ)、宮崎隆睦(サックス)、鈴木正人(ベース)、新村泰文(ドラム)、ゲスト:篠崎正嗣ストリングス

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村井秀清 Merged Images Strings 『Winter Live 2014』

3rdアルバム「Step Forward」をリリースし、作曲家・ピアニストとして活躍中の村井秀清。2014年のスタートは、村井のカルテットと10名の篠崎正嗣ストリングス・チームによるスペシャル・ライブから。 “美しいメロディ”と、Jazzをベースにしながらもスケール感のあるサウンドが、暖かい時間へ誘います。どうぞお聴き逃しなく。

出典:村井秀清 Merged Images Strings 『Winter Live 2014』|STB139

村井秀清『Step Forward』
村井秀清『Step Forward』

村井秀清の活動は、ジャズ・ミュージシャンとしての比重が高いものと、映画やテレビ番組などのテーマに対応した作曲家としての側面が強く現われているものの2つに大別されます。

本ライヴに冠されている“Merged Images”は後者に属するもので、具体的には2012年までに3集がリリースされているアルバム『Merged Images』に収録されているような、構築性の高いものになります。

そこに欠かせないのはストリングスのサウンドです。生で10人もの弦楽隊が並ぶというステージの豪華さもさることながら、映像のために生まれたサウンドがどれだけ存在感を増してライヴという場に再現されるのかという、ある意味で制作過程を逆回転させなければいけないようなアプローチが必要になると言えるでしょう。

その点で、村井秀清が備えている二面性が大いに役立っているのではないでしょうか。作曲家としての側面が強すぎるとライヴというシチュエーションを消化することは難しいけれど、ジャズ・ミュージシャンとしての柔軟性が働くことによってアルバムに固定化されていたイメージを何倍にも膨らますことができるようになる――。

♪2014年1月18日村井秀清『Winter Live 2014』 PR

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では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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