20代半ばを過ぎて涙の初選抜。SKE48入内嶋涼と藤本冬香の苦闘の5年を支えたもの
SKE48の33枚目のシングル『告白心拍数』が発売された。センターは27歳の熊崎晴香が初めて務めると共に、26歳の藤本冬香、25歳の入内嶋涼が初の選抜入りを果たした。共に2018年末に加入した9期生。初選抜の最年長記録を更新した。アイドルとしては遅い20歳前後からのスタート。挫折感から卒業を考えたこともあったという中で、念願を叶えるまでを語ってもらった。
クール路線への変更は失敗しました
――2人は同期で、同じTeamKⅡで年齢も近くて。
藤本 仲いいです。
入内嶋 研究生の頃から一緒にいて、劇場公演デビューも一緒でした。
藤本 初めてのアンダーも正規メンバー昇格も一緒で、今回も一緒に初選抜。何かあるときは、いつも一緒な感じがします。北海道でライブをしたときも、一緒に海鮮を食べました(笑)。
――共通点もありますか?
藤本 性格は真逆かもしれません。さやちゃんはお姉さんタイプで、私は全然違うので。
入内嶋 犬や猫が好きなのは一緒ですかね。
――今の藤本さんは髪型が違いますが、2人ともおでこを出していた時期がありました。
入内嶋 冬ちゃんも一時期、前髪がなくて。
藤本 クールビューティーを目指そうと思ったんですけど、似合わなくてやめました。路線変更は失敗でした(笑)。
中学生かと思ったら自分より年上で
――初対面の頃の印象は覚えていますか?
藤本 さやちゃんは本当にお姉さんでした。私は最年少の小学生の子とかと一緒にお菓子を食べて遊んでいたけど、さやちゃんは1人でスンとしていて。
入内嶋 私は学生の頃から外見が何か怖くて、話し掛けたらいけないオーラが出ているらしくて(笑)。冬ちゃんは小さい子と遊んでいる光景をよく見ていて、中学生くらいなのかと思っていたら、私より1歳上でビックリしました。
藤本 もう20歳になっていました(笑)。
入内嶋 なのに、ねるねるねるねとかで盛り上がっていて。
藤本 精神年齢も子どもですけど(笑)、大学が教育学部で保育の勉強をしていたんです。だから、小さい子と遊ぶのは好きでした。
――印象に残っている言動もありますか?
藤本 さやちゃんは研究生の頃は踊れなくて、表情も全然つけてなかったから、先生が怒っちゃったんですね。ダンスでも表情でも歌でも、何かひとつは頑張りなさい……というニュアンスで「あなたは何が得意なの?」と聞いたんです。そしたら、さやちゃんが「水泳です」と答えて(笑)。
入内嶋 恥ずかしいよ~(笑)。
藤本 いや、そうじゃなくて……という面白エピソードがあります(笑)。
デビュー公演で泣いて「出るな」と怒られて
――藤本さんもダンスは未経験だったんですよね。
藤本 はい。苦手でした。
――デビュー公演では踊れなくて泣いてしまったとか。
藤本 そうなんです。「泣くなら出るな!」と怒られて、数曲ステージに出させてもらえませんでした。
入内嶋 そこも一緒でした。
藤本 同じ日にデビューして、2人ともめっちゃ泣いて、慰め合っていました。
――そこから今のレベルに来るまでには、血の滲むような努力があったんでしょうね。
藤本 頑張りました。寝ないで練習もしました。
入内嶋 劇場公演の定点映像を観まくることが第一。KⅡに昇格してからは先輩たちから盗もうと、パフォーマンスを近くで見てました。
藤本 私は踊れなくても、恥ずかしくて先生や先輩に聞けなかったんです。わからないまま、間違った振りを踊っていて。それは良くないと、レッスンで先生に「わからない人は?」と言われたら、ちゃんと聞くようになりました。先輩にも教わって、恥ずかしがらずに踊る。あと、マンツーマンの個人レッスンは今も受けていて。できないところはできるまで、何回も踊っています。
「私なんか入れない」と思っていました
――劇場デビューから選抜入りまで、5年かかったのは長かったですか?
藤本 長すぎましたね(笑)。握手会の部数が増えて頑張ろうと思っていたら、コロナ禍になって握手会自体がなくなって。その延長でファンの方が全然来なくなってしまったので、もう終わったなと。そこから何とか持ち直しました。
入内嶋 私は「選抜に入りたい」とちゃんと思い始めたのが、1年くらい前だったんです。それまでは「私なんかが入れない」と思っていて。でも、生誕祭で佐藤佳穂さんから「さあやが選抜に来るのを待っているよ」という言葉をもらって、夢が始まりました。個人的な相談をできる唯一の先輩が佐藤佳穂さん。他にも、そのとき求めていた言葉をいただけました。どんな言葉かは秘密ですけど。
――佐藤佳穂さんはTeamEのリーダーですが、目を掛けてもらっていたんですか?
入内嶋 私が一方的に慕っていました。そこからファンの方も握手会にたくさん来てくださって、「もしかしたら私も行けるかも?」となってきました。
後悔しないように大学を辞めました
――藤本さんも支えになっていたものはありました?
藤本 20歳でSKE48に入って26歳になりましたけど、はたごん(高畑結希)さんが24歳で選抜に入ったのが最年長記録で、その記録を超えるぞというのがモチベーションになっていました。私のもともとの人生設計では、大学は4年間休学できるので、その間にSKE48で選抜に入って夢を叶えたら、卒業して大学に戻るつもりだったんです。また教育学部で勉強して、大学も卒業しようと思っていました。
――アイドルは辞めて先生になろうと。
藤本 そうです。でも、選抜に入れないまま、休学の4年もギリギリになってしまって。大学を辞めるのか、SKE48を辞めて大学に戻るのか、ふたつにひとつを選ばないといけない時期が2年前にありました。悩んだ末に、選抜に入れずにSKE48を辞めたら一生後悔すると思って、大学のほうを辞めたんです。だからこそ、絶対に選抜に入らないといけない。周りからは「年齢的に厳しい」とも言われましたけど、逆に、はたごんさんが選抜に入った年齢を超すことを目標に、頑張ってきたところはあります。
基本を誰よりもしっかりやるように
――9期生はもう半分が卒業しましたが、入内嶋さんも考えたことはありますか?
入内嶋 何度もあります。おととしの「超世代コンサート」に体調不良で出演できなかったときがピークでした。気持ちが折れすぎて、何を聞いても頭に入ってこないし、他のメンバーの活動も見られない。でも、今のマネージャーさんがケアしてくれて、いっぱいお話を聞いてもらって。やさしい言葉もたくさん掛けていただいて、続けることにしました。おかげでやっとここまで来られました。
――選抜を目指すうえで、どんな努力をしていたんですか?
入内嶋 普段から基本中の基本のあいさつだったり、人より早く行動することは心掛けました。ダンスも歌もリハから頑張る。基礎を誰よりもしっかりと。最初はそこから徹底してやっていました。
藤本 私はいろいろなことをやりました。ボイストレーニングに個人で通うダンス教室。歌もダンスもヘタすぎたので地道に練習して、ジムにもピラティスにも行きました。いざ選抜に入ったとき、ヘニャヘニャと思われたくなかったので、体型から正そうと。
犬の散歩帰りに電話で知らされました
――今回選抜に入ることは、どんな形で聞いたんですか?
藤本 マネージャーさんからの電話です。犬の散歩から汗だくで帰ってきて、玄関を開けたら、家に置いてあった携帯が鳴っていて。取ったら最初は違うお仕事の連絡だったんですけど、「話が変わりますが次回は選抜です」と言われました。
――どんなリアクションが出ました?
藤本 ただビックリしていたら、「もう1回改めて言いますね」と、しっかり「選抜」と言ってもらって。そしたら、涙が出てきました。
――ご両親にすぐ報告を?
藤本 いや、家族は絶対、解禁前に周りに言いふらして自慢すると、100%わかっていたので(笑)。住んでいるのが田舎で村に広まるから、ずっと黙っていました。
――入内嶋さんのお父さんは応援アカウントを作っていますね。
入内嶋 そうなんです。前回のシングルから、父に「涼なら行けるよ」とずっと言われていて。私は自信がなかったので、「いや、ダメかも」と言っていたんですけど、実際に選んでいただけました。家族1人1人に電話で報告したら、みんな電話越しでもわかるくらい、泣いて喜んでくれました。
――自分が選抜入りを聞いたときは、やっぱり涙でした?
入内嶋 体調不良で声が出なくて、病院の待合室にいたときに電話をもらいました。だから言葉も出なくて、思ったように反応できなかったのが、ちょっともどかしかったです。1対1で伝えてもらうのが、夢だったんですけど。
スケジュールが真っ白だったから忙しさが嬉しい
――選抜メンバーとしての『告白心拍数』のMV撮影は、これまでとは違う感覚がありました?
藤本 スピード感が今までの(カップリング曲などの)MV撮影と全然違いました。みんな言われたことをすぐ覚えて、歌って踊っていて。追い付くのに必死でした。
入内嶋 私もそうでした。みんなのスピードに押し潰されそうなくらいで、何とか最後までできましたけど、レッスン中が一番ヤバかったです。
藤本 ダンスも難しかったので。
入内嶋 しかも、振り入れから1日か2日で本番。
藤本 振り入れした日の夜中にホテルで練習して、撮影の日の朝までやっていた感じです。
――選抜入りの喜びを嚙み締める間もなく?
藤本 でも、今回の取材もそうですし、スケジュールが埋まっていて。仕事がないときは真っ白だったのが、急にボンボン入ってきて、忙しさがありがたいです。
――応援している広島カープの2軍戦まで、ナゴヤ球場に通い詰めるくらいでしたよね(笑)。
藤本 野球は行き放題でした(笑)。最近はあまり行けてなくて、嬉しい悲鳴です。
入内嶋 私も選抜入りするまでは、暇すぎて何をしたらいいかわからなくて、家で飼っている生き物たちと戯れていました(笑)。
カブトムシの匂いが好きでドキドキします
――告白ソングの『告白心拍数』にはどんな印象がありました?
入内嶋 私は恋愛ソングが好きなので、選抜メンバーとして歌えることがすごく嬉しいです。歌詞がどストレートでファンの方にも伝わると思いますし、ダンスは難しいですけど、踊れたらカッコ良くなる自信はあるので。観ていただくのが楽しみです。
藤本 サビが<心拍数>から始まるのが特徴的で、頭に残ります。振付は脈を計るように手首を掴むポーズが入っていて。歌詞でもパフォーマンスでも、告白するときのドキドキ感を伝えられたらと思います。
――2人はどんなときに心拍数が上がりますか?
藤本 バレーボール部に入っていたとき、広島の強いチームは黒と金のユニフォームだったんです。それを見た瞬間、怖くて心臓バクバクでした。私は万年補欠で、たまに試合に出してもらうくらいでしたけど(笑)。
入内嶋 夏に外を歩いていると、カブトムシの匂いがすることがあるんです。好きなメスの匂いがすると「近くにいるかもしれない」って、恋のようにドキドキします(笑)。
――「カブトムシの寝顔がかわいい」と発言していたこともありました。
入内嶋 本当にかわいいんです! わかってもらえないと思いますけど(笑)、つぶらな瞳です。カブトムシは父と網を持って取りに行きます。
中1から20歳までオーディションに受からなくて
――改めてですが、アイドルを目指した原点は何だったんですか?
藤本 小学生の頃にAKB48さんが好きで、休み時間に『ヘビーローテーション』を踊っていました。推しメンは板野友美さんで、ずっとアイドルになりかったんです。初めてオーディションを受けたのは中1で、乃木坂46さんの1期生に応募しました。
――SKE48に合格したのが20歳ということは、なかなか受からなかったわけですね。
藤本 そうですね。乃木坂46さんのとき、最終の一歩前まで行って、一緒の部屋にいた川村真洋さんが合格したんです。オーディションで覚えていて「受かったんだ」と思いながら、ちょっと悔しくて。私も絶対アイドルになろうと、いっぱい受けては落ちました。SKE48を受けたときは「これが最後。落ちたら諦めよう」と思っていました。
――入内嶋さんは裏方の照明を目指していたそうですね。
入内嶋 山本彩さんが大好きで、アイドルに憧れはありました。でも、自分に自信がなさすぎて、なれるわけがないと思っていて。照明の専門学校に進んでアイドルを照らす側になろうと、オープンキャンパスにも行ったんです。だけど、父に「涼は小柄で力もないし、性格的にも裏方は無理。表に立ったほうがいい」と言われました。それでアイドルのオーディションを受け始めたんです。
他のグループだったら辞めていたかも
――今考えると、20歳前後でSKE48に入って良かったですか?
入内嶋 良かったです。周りにアイドルはいないので自分が誇らしいですし、地元の人たちに私をもっと自慢してほしい(笑)。神奈川でも田舎のほうの出身で、ご当地のスターになりたいんです。
――一方で、アイドルとして年齢のハンデを感じたこともありますか?
藤本 ありました。やっぱり若いほうが選抜最年少とか話題性がありますし、年齢を重ねるごとに難しくなっていくのも感じました。SKE48だから続けられたところはあって、他のグループだったら辞めていたかもしれません。
――SKE48は何が他と違っていたんですか?
藤本 AKB48さんはチーム制が休止になりましたけど、私たちはチームで過ごす時間が長いから団結力が付いています。KⅡの先輩たちが卒業していく中で、「引っ張っていかなければ」という想いもありました。日々パフォーマンスをして、SKE48のために頑張りたい気持ちが強くなって。先輩たちも怖い人は全然いません。みんなやさしいから、ここまで続けてこられました。
「ここで折れずに頑張って」と言われて
――入内嶋さんから佐藤佳穂さんの話が出ましたが、藤本さんも励まされた先輩はいましたか?
藤本 SKE48を受けるきっかけだった惣田紗莉渚さんが卒業されてからは、北野瑠華さんと仲良くさせていただいてます。プライベートでごはんにも行っていて。前回の『愛のホログラム』で選抜メンバーに入れなかったときは、今度こそ辞めようと思ったんです。『パレオはエメラルド』のリメイク選抜のセンターになったり、握手会もこれまでで一番完売が出て、結果を残したつもりだったのに選ばれなくて。本当に辞めるつもりで、瑠華さんに相談しました。
――そんなことがあったんですね。
藤本 そしたら、「他にやりたいことがあるならいいけど、後悔しない?」と言われました。瑠華さん自身は「スカしちゃったから」と卒業を決めたそうですけど、私には「ここで折れずに、もうちょっと頑張ってほしい」と。それですごく考えて、まだ続けようと思い直しました。
残る夢は広島カープに関わる2コの仕事
――そしたら、次で選抜に入ったんですね。これからは広島カープ関係の仕事も、よりやっていきたいところですか?
藤本 私には叶えたい夢が4コありました。地元の広島で仕事をすること、選抜メンバーに入ること。その2コは実現して、あとはマツダスタジアムでの始球式と、『それ行けカープ』の著名ファンリレーに選ばれることです。STU48のメンバーが入っていましたけど、私もその2コが叶ったら、もう満足です。
――XでもSKE48の話より、カープネタが多いくらいですよね(笑)。
藤本 カープbotみたいになってます(笑)。SKE48に入って名古屋に来た頃は、カープファンなのを隠していたんです。でも、スタッフさんに「言っていいよ」と言われたので。SNSで発信していたら、広島のローカル局のカープの番組にも出させていただきました。あとは投げて歌うだけです(笑)。
――SKE48だと、中日ドラゴンズ関係の仕事は来やすいようですが。
藤本 私は1回もやったことがありません。お話をいただいても、丁重にお断りします。ドラゴンズも応援しますけど、赤い魂は捨てられません(笑)。
――2軍戦まで観に行って、期待の若手選手もいますか?
藤本 いっぱいいます。1軍で活躍している矢野雅哉選手も、私は2軍から見ていました。すっごい声を出して、ユニフォームを泥だらけにして、ガムシャラに頑張っていて。1軍に上がったら、チームが盛り上がるだろうなと思っていました。本当に1軍に定着して、研究生が正規メンバーに昇格したような感じがしました。
生き物たちから愛が返ってくるのが嬉しくて
――入内嶋さんも生き物関係を仕事に繋げようと?
入内嶋 やりたいです。今、名古屋で猫2匹に蛇1匹と幸せな日々を過ごしています。実家には、あと犬1匹と猫7匹がいます。
――お世話が大変なこともないですか?
入内嶋 大変です。おトイレ掃除がどんどん増えていったり。でも、好きでやっていることなので。それが生き物たちに伝わると、愛が返ってくるのも嬉しいです。自分が産んだ子どものようにかわいがっています。
――猫も蛇も同じ意味合いでかわいいんですか?
入内嶋 みんな一緒でかわいいです。
蛇のピット器官が大好きなんです
――蛇のかわいさを解説できますか?
入内嶋 私、ピット器官が大好きなんです。ポールパイソンという蛇は口の横に空気官みたいな穴が開いていて、そこのことです。熱を感知する場所で、何か私に刺さって、たまらなく好きなんです(笑)。
――……ビジュアル的に?
入内嶋 そうです。でも、今飼っているのはコーンスネークで、飼育はしやすいけど、ピット器官はないんです。環境が整ったら、いつかポールパイソンをお迎えしたいと思っています。
――パイソンというと、大きいんですか?
入内嶋 私の身長を超えるくらい大きくなります。
――バラエティでそういう蛇を体に巻き付けたりするのは、入内嶋さんには罰ゲームにはならないと。
入内嶋 全然ご褒美ですね(笑)。
――犬や猫は好きな藤本さんは、その感覚はわかりますか?
藤本 全然わかりません(笑)。「蛇さんのごはんにこれをあげてるの」って、冷凍ネズミがズラーッと並んだ写真を見せてくれて、私は飼えないと思いました(笑)。
入内嶋 家にメンバーを呼ぼうとしても、蛇とマウスがいるから「いい」と言われることが多くて(笑)。でも、冬ちゃんにもいつか会ってほしいです。
藤本 いや、いい(笑)。蛇さんはちょっと怖いかもです。
始球式は絶対ノーバンでいきます
――これから20代後半のアイドル活動には、どんな展望がありますか?
藤本 さっきもお話しした通り、始球式と『それ行けカープ』の著名ファンリレーを何としても掴み取りたいです。もうノドから手が出るほど、やりたくて(笑)。
――始球式に備えて、練習もしているんですか?
藤本 たまにメンバーとストラックアウトに行って、いい感じでストライクを入れています。始球式をやらせてもらえたら、絶対ノーバンでいきます。坂倉選手かどなたかカープのキャッチャーが受けてくれるので。ファンの人に「バンテリンドームの広島戦で始球式ができるかも」と言われますけど、そうじゃなくて! マツダスタジアムでやりたいです。
――他のアイドルが始球式をやっていると、悔しかったりも?
藤本 そんなことはないですけど、テレビでアイドルさんが野球好きとしてキャスティングされていると、「私のほうが観に行ってるよ」とは思います(笑)。
――たぶん2軍戦まで観る人はいませんよね(笑)。入内嶋さんは野球に興味あります?
入内嶋 野球のことはわからないんですよね。でも、応援するとしたら横浜DeNAで、いつか観戦したいです。
藤本 今度連れていきます。
選抜を続けて前のポジションに出たい
――入内嶋さんの今後の展望は?
入内嶋 私も大好きな生き物と地元・神奈川のお仕事をするのはもちろん、選抜を今回だけで終わらせたくなくて。次のシングルでも選んでもらって、今回の2列目の端から前のポジションに行きたいです。
藤本 私も同じです。3列目から前に出たくて。SKE48の仕事を頑張ったうえでの、カープの仕事なので。私は本当にSKE48でなかったら、続いてなかったと思うんです。周りのメンバーやスタッフさん、みんなに恵まれていて、SKE48が大好き。
入内嶋 私も。
藤本 SKE48が名古屋だけで活動するグループだとも思ってなくて。私は広島で、さやちゃんは神奈川出身。全国に向けて発信して、広めていきたいと思います。
撮影/河野英喜
SKE48
AKB48プロジェクトの全国進出第1弾として、2008年7月に名古屋・栄で誕生。エンターテインメント発信ビルSUNSHINE SAKAEの2階にあるSKE48劇場にて、S・KⅡ・Eの各チームと研究生の公演を開催している。2009年に1stシングル『強き者よ』をリリース。2011年発売の5thシングル『バンザイVenus』から28作連続オリコン1位を継続中。
『告白心拍数』
発売中
TYPE-A~C(CD+DVD) 1900円(税込)
劇場盤(CD) 1200円(税込)