【札幌市中央区】純米酒にこだわる「燗酒王子」の店は苗穂駅前にあった
苗穂駅前に、日本各地、特に北海道では珍しい九州の純米酒を多数用意している角打ち酒屋さん「カネキ 小飼商店」の噂を聞き、行ってきました。
角打ちとは、酒屋さんの隅で簡単なつまみと共に、お店で売っているお酒をその場で飲ませるスタイルで、モッキリ、立ち呑みなどとも言います。起源は、20世紀初頭、現在の北九州市にある八幡製鐵所の方たちの、勤務明けにサッと飲んだスタイルだそうです。
酔うためではなく、酒を粋にたしなむための飲み方として、また最近注目を浴びているようです。
「燗酒王子」こと小飼店主は純米酒にこだわり、そしていくつかの銘柄については燗酒をおすすめしてくれます。丁寧に説明もしてくれますので、純米酒のプロ中のプロである彼にいろいろ聞いてみましょう。
まず、なかなか北海道では飲めない、「王子」一押しの九州の地酒、久留米にあります「杜の蔵」の「独楽蔵(こまぐら) 純米酒 然」を常温で頂きました。
このままでも素晴らしい熟成香です。しかし店主のおすすめに従って、50度くらいに燗酒として温めて飲むと、香りがいっそう開いて華やかになります。青メロンやポートワイン、ローズティのようなニュアンスが鼻腔に抜けていくのを感じました。調べたところ酒米は福岡産の「夢一献」がメインのようです。北海道にはないタイプの香り高いお酒です。
続いて同じ久留米の「旭菊」からきた純米吟醸「大地」。酒米は「山田錦」がメインらしいです。スッキリとしつつ、森や水の香りがみずみずしい感じ。やはり温めの燗にすると、その杉や檜のような木の香りが浮き上がってきます。
全ての純米酒が燗酒に適しているかといえばそうでもなく、例えば北海道では最近評判が高い「上川大雪」の純米酒などは冷やしたままで美味しいというお話でした。
このブランドは甘酒も大人気。こちらのお店では常備しています。ノンアルコールです(270円 税込)。
ほかにもたくさんのおすすめ日本酒があります。各種だいたい400円から500円で楽しめます。
おつまみの倶知安のジャガイモが最高に旨味を引き出しました。素敵なペアリングです(550円 税込)。
そのほか、北海道のクラフトビールやワイン、ハードサイダー(シードル)なども扱っています。昔から豊かな伏流水を利用して醸造産業(日本酒、ビール、味噌、醤油など)が発達してた創成&苗穂地区の歴史についても、色々教えてくれるかもしれません。
ほかにも気になるものがたくさんあったので、私もまた行ってみたいと思います。
■カネキ 小飼商店■
営業時間:平日の角打ちタイムは午後3時〜午後9時
(店舗営業は午前10時〜午後9時)
土曜日の角打ちタイムは午後3時〜午後6時
(店舗営業は午前10時〜午後6時)
定休日:日曜日
祝日の営業は要確認とのこと
住所:札幌市中央区北2条東11丁目23 苗穂駅前
電話番号:011-241-6045
公式サイトはこちら。