東日本は雨が降るまでは台風3号の持ち込んだ暖気で高温も注意
台風3号の上陸
台風3号が九州(8時頃長崎市付近、追記)に上陸し、梅雨前線の南側を東進する見込みです(図1)。
台風の勢力はそれほど強くなく、上陸後しばらくして熱帯低気圧に変わる見込みですが、台風の上空にはそれほど強い風が吹いていませんので、偏西風に乗って加速するというわけではありません。
このため、台風による長期間の雨に注意が必要です。
また、台風の持ち込む暖湿気流で、梅雨前線が刺激されていますので、梅雨前線付近の北陸から東北南部は、引き続きでは大雨に警戒が必要です。
気象庁では、「危険度を色分けした時系列」と「警報級の可能性」についてという、今年5月17日から始めた、新しい情報でも警戒を呼びかけています(図2、図3)。
ここで、「危険度を色分けした時系列」は、今後予想される雨量等や危険度の推移を時系列で提供するもので、警報級と注意報級が色分けされています。
また、「警報級の可能性」は、数日先までの警報級の現象になる可能性を提供するもので、雨、雪、風、波についての発表です。毎日5時、11時、17時におよび状況が変化した時に適宜発表する「警報級の可能性・量的予報(明日まで)」と、毎日11時と17時に発表する「5日先までの警報級の可能性(明後日以降)」の2種類があります。「高」は、警報を発表中、又は、警報を発表するような現象発生の可能性が高い状況です。「中」は、「高」ほど可能性は高くありませんが、警報級の現象となりうることを表しています。
台風3号の暖気で高温
台風3号が暖気を日本列島に持ち込みますので、東日本などの梅雨戦線の南側の地方では、雨が降るまで高温に注意が必要です(図4)。
今年の真夏日は、昨年に比べて少ない状態が続いていましたが、6月末から増え始め、7月2日462地点(全国の50%)、台風3号が東シナ海を北上中の3日は487地点(全国の52%)もあり、昨年の累計真夏日日数に近づいてきました(図5)。