北欧選挙のプレゼント文化!投票率84%のデンマーク選挙で政治家が無料配布するものとは?
5日に開催されたデンマーク総選挙。
北欧選挙を取材する時、私は政党がどのような飲食物やグッズを無料配布しているかを調べています。
ところが、首都コペンハーゲンで、まさかの事態!
フィンランド、スウェーデン、ノルウェーでは、同じ場所に各党が集まり、スタンドなどを立てて市民と交流しているのですが、デンマークではその習慣がなかったのです。
無料配布しているものはありますが、全党の選挙スタンドが一箇所に集まることがないので、北欧他国より「プレゼント」文化が薄いということになります。
代わりに、選挙ポスターが街中に貼られています。
でもポスターの政治家は質問には答えてくれないし、何もくれない!
デンマークといえば、市民の投票率が高い国。
- 今年のEU選挙は66,02 %(2014年度は56,3 %)
- 総選挙は84,54 %(2015年度は85,89 %)
北欧他国と比べて、
- 通りで政治家が市民とおしゃべりする機会も少なめ
- グッズを大量に無料配布していない
- 北欧他国・日本以上に選挙ポスターが多い(日本がこんな状態だったら、私は政治家がより嫌になっていると思う)
これでも異常に高い投票率を高く保てるとは。まだまだ調べ甲斐がありそうな国です。
数日間で13政党のオフィスを訪ねる余裕がなかったので、今回は政党色バランスよくグッズを集めることができませんでした。
取材中に何党から一部いただけたので、ご紹介します。たまたまですが、中道左派政党が多めとなってしまいました。
北欧他国と違い、どこかの場所に全党が一斉に集まって選挙運動をすることはありません。
もしちょっとした質問をしたければ、市民は積極的に政党がいる場所を探すしかない。
たまたま政治イベントで出合えたら会話はできますが、人によっては会うことが全くないということもありそう。
Photo&Text: Asaki Abumi