京都市下京区、昭和レトロな食堂で熱々のかしわ水炊きとご飯のリッチな朝食いただきました
こちらではよく食堂をアップさせていただいておりますが、今回は何度も前を通っていたものの、タイミングが合わずにこれまで行けていなかったお店をご紹介。その店構えから「絶対エエ店に違いあるまいて」と思っておりましたが、行ってみたらその予感がピタリ。とてもいい食堂でございましたよ。
ね、たまらなくエエ感じでしょ? 入り口ではタヌキさんもウェルカム。今回お伺いしたのは京都市下京区にあります「みや古食堂」さん。ネット情報では「みやこ」の表記が多いのですが、下の写真を見てください。のれんが「みや古」なのでは? というわけで、「みや古食堂」さんでいかせていただきます(もし間違ってたら、速やかに修正する所存でございます)。場所は西本願寺の西あたり、もう少し西へ行けば、島原大門がございます。最寄り駅はJR丹波口駅、でしょうか。グーグルマップによりますと、徒歩10分ほどとのこと。
入り口右側のショーケースを見てください。おはぎ、そして赤飯が置かれてます。これだけでももうエエ味がしとります。早速店内へ~!
お店のなかはこんな感じ。ちなみにお伺いしたのは午前10時半ごろ。朝9時から営業されているようで、お昼までのちょうどエアポケット的時間と思われます。4人がけのテーブルのほか、2人がけ、6人がけのテーブルも置かれてました。店内にはふんわりお酢っぽい香りも感じられたり。
壁に貼られたメニューがこちら。どれも食べたくなりそうな魅力的なものばかりではありませんか。定食は8種類のよう。丼のほか、カレーもありますね~。お値段がとてもフレンドリーで、この時点でニッコリでございます。
そして麺類がこちら。なんと「かけ」は350円! それ以外もお安うございますな。最高値でも味噌煮込み、鍋焼うどんの720円ですもの。端っこに「ラムネ」「サイダー」「ホットコーヒー」が並んでるところでもニッコリ。さてこの至極のメニューたちのなかから、何をオーダーしたかといいますと……。
定食のなかの最高値のひとつ「かしわ水炊き定食」700円をお願いしました。まだギリギリ朝ごはんの時間帯、そして昨夜の痛飲でいささか疲れ気味だったアタスの内臓ちゃんたちを静かに慰撫すべくチョイスしてみましたが、このルックス。食べる前からもうホッコリ。は、早く、このレトロスタイルな蓋を開けたいという衝動に駆られまして。
パカッ、わ~湯気がぁぁぁ。かすんだ視界の向こうにはホカホカの水炊きが見えております。そうそう、こういうの食べたかったの、というこの朝の気持ちに寸分違わずビタハマリするこの姿、思わず感涙(くらいの気持ち)。
湯気がとれたあとの姿も一枚どうぞ。白菜、豆腐、糸こんにゃく、そして麩も入っております。ん、ちょっと待って! かしわがおらんやないかーい! と、鍋の中に箸を入れてみますと。
ゴロゴロとかしわが登場しました。これだけあればボリューム的にも無問題。早速いただきましょう!
まずスープからいただいたんですが、鶏の出汁がじんわり感じられる優しいお味にまたほっこり。具材ですが、かしわは熱々でムチプリ、白菜はシャクシャク、トロトロという2つの食感、糸コン、豆腐、麩もすばらしいバイプレイヤーぶりでございます。そしてポン酢がまたまろやかな味わいで、具材たちと素敵なマリアージュ。かしわの水炊きって子どものころにはご飯と合わせていただいてましたが、大人になってからはもっぱらお酒と合わせてたんです。だから今回「ご飯+かしわ水炊き」という超久しぶりの組み合わせに「ご飯、あまるのでは?」と考えたのですが、まったくの杞憂に終わりました。
というわけで、お鍋をハフハフ、ご飯をモグモグ食べてますと、なんだか静かなことにここで気づきます。そういえばBGMが流れていない。空調の音、そして厨房から何かを刻むトントントン、そんななかで食べるのは、身体をやさしく温めてくれるかしわ水炊き……。改めて「最高の朝食やないかーい!」と思いつつ、ペロリと完食いたしました。帰り際、ショーケースを見てみると、おいしそうなお寿司が並んでます。「そういえばさっきお店の方が何か並べてたな」と思い起こし、店内のやさしいお酢の香りの答えがわかりました。朝食に、ランチに、そしてディナーにも絶対おすすめの名食堂、京都にいらした際にはぜひ!
みや古食堂
住所/京都市下京区花屋町通櫛笥東入裏片町191-1
営業時間/9:00~20:30(L.O.20:00)
定休日/火曜