花びら100枚以上の菊咲き性の桜が開花 カメラマンが教える綺麗に撮るポイントとは【富山県入善町】
自生する菊咲き性の桜が見ごろを迎えています。
富山県下新川郡入善町に位置する「杉沢の沢スギ」の林内では、いくつかの新品種の植物が発見されています。今回紹介する桜、「入善乙女キクザクラ」もその一つ。
今回は、可愛らしくて珍しい桜を紹介します。
入善乙女キクザクラ
「入善乙女キクザクラ」は、杉沢の林内で発見された新品種の桜で、枯れた杉に生息しています。自生の菊咲き性品種は極めて稀だそうです。
この桜は、樹高10メートル以上と高く華奢な姿をした桜です。幾重にも重なった花びらは100枚以上ある菊咲き性です。フワフワとしていて、垂れた花はサクランボのように可愛らしい桜です。白色からピンク色に変化する花色も人気の一つです!
沢スギ自然館からスギ林に入ってしばらくすると、木道に、黄色いテープで「キクザクラ」と印が付いています。矢印の方向へ行くと「入善乙女キクザクラ」があります。
キクザクラは高木のため見つけにくいです。看板を目印にしてください。
撮影ポイント
「入善乙女キクザクラ」は、菊咲き性であることや、花色が変化すること、可憐な姿などからとても人気があります。毎年何度も撮影しにくるという方に、撮影のポイントをうかがいました。
- スギ林は光が届きにくいので、朝日が入る早朝が綺麗に撮れる
- 背が高い桜なので望遠レンズが必要
興味のある方は、朝日に照らされた可憐な桜を、望遠レンズを使用し撮影してみてはいかがでしょうか!
他品種の桜
他にも、いくつかの品種の桜が見られます。日本古来の桜ではなく、「入善乙女キクザクラ」のような種間雑種の桜が多く生息しています。
沢スギ自然館
建物1階は資料室です。昔は広大にあった杉沢が縮小された経緯や、1万年前の「海底林」などが展示してあります。らせん階段を上った最上階には展望台があり、雄大な北アルプスが一望できました!
最後に
4月8日に開花宣言をした「入善乙女キクザクラ」。今が見ごろで、開花は2週間ほど楽しめると言われています。
林内には、他にも多くの植物や、他品種の桜が咲いています。今も神秘につつまれた幻想的な杉沢。桜の季節も、桜以外の季節も、何度でもお越しください!
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沢スギ自然館
住所:富山県下新川郡入善町吉原950
営業時間:9:00~17:00(16:30までご入館ください)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、冬季
入館料:無料
駐車場:無料