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嘆いても嘆き切れないアメリカのユダヤ人(1)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長
エルサレムの嘆きの壁(2015年9月 筆者撮影)

 聖地エルサレムの中でも、ひときわ聖なる場所を巡ってユダヤ教徒とイスラム教徒が争っている。それはユダヤ教徒が「神殿の丘」と呼びイスラム教徒が「ハラーム・アルシャリーフ(高貴なる聖域)」と呼ぶ地域である。この丘の上に、イスラム教の聖なるモスクがある。また、この丘を支える西の台の一部がユダヤ教の聖なる場所の「嘆きの壁」である。夏以来、イスラム教徒とユダヤ教徒が衝突しているのは、その「高貴なる聖域」の方である。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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