大雪や厳寒のない穏やかな年越しに
年越し寒波はなし(大晦日の予想)
昔から大晦日から元日にかけてのタイミングは強い寒気が流れ込みやすく、いわゆる年越し寒波(2021年、2020年など)による大雪や厳寒の影響が多かれ少なかれ出ることが多いものですが、どうやら今年の年越しはかなり穏やかな部類となりそうです。
上図は12月31日(土)午後9時の上空寒気と気圧配置や降水量の予想ですが、上空には明瞭な寒気はなく、むしろ平年よりは高めを表す赤色が目立っており、上空5000m付近での真冬の目安-30度ライン、上空1500m付近での真冬の目安-6度ラインともに北日本方面へ北上している予想です。
右図の気圧配置をみると西高東低の冬型ではありますが、等圧線は緩んでおり、北陸など日本海側で雪や雨が降る所はあるものの、交通障害を引き起こすような大雪や吹雪などの心配はほとんどなさそうです。
年越し寒波はなし(元旦の予想)
さらに新年明けて、1月1日(日)午前3時の状況もあまり変わらず、真冬の寒気は北日本へ北上しており、冬型ではあるものの、等圧線は特に込み合っておらず、弱い冬型の気圧配置が続く感じです。
北海道ではやや風の強まる所はあるかもしれませんが、東日本や西日本を中心に、顕著な大雪や厳寒のない穏やかな年越しとなりそうです。
気象庁発表による早期注意情報(警報級の可能性)をみても、大晦日から元日にかけては、大雪、暴風、波浪などによる警報級の可能性があると示されている地域はどこもありません。
1月2日(月)は北日本に強い寒気が流入
1月2日(月)になると、北日本には強い寒気が流れ込むでしょう。北日本では西高東低の冬型が強まり、等圧線の間隔も狭くなるため、吹雪や大雪に注意が必要です。ただし、この寒気は北日本を上滑りするため、関東以西にはあまり影響がなく、特に西日本ほどこの先しばらく、強い寒気が流れ込む可能性は小さくなっています。
関東以西は穏やかな晴れ続く、西日本はポカポカ
ウェザーマップが発表した16日間予報をみても、関東以西はしばらく晴れマークが並び、乾燥した晴天が続く見込みです。
東京は最高気温が10度以上の日が続きますし、先日、10センチの積雪となった名古屋や観測史上1位の14センチの積雪となった高知でもこの先強い寒気の流入はなく、高知では連日13度前後まで上がる予想です。
また鹿児島では大晦日から2週間ほど、連日14度から15度位まで上がる予想となっており、少なくとも1月上旬にかけては、列島を覆うような寒波はやってこない予想です。