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SNSを通じた詐欺が横行「まさか、子どもが犯罪に加担していた」とならないために #専門家のまとめ

多田文明詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト
(写真:イメージマート)

詐欺被害が多く起きていますが、その原因の一つに、犯罪に加担する者が後をたたないことがあります。SNSを通じた詐欺が横行しており、被害者にも加害者にもなりうる危険な情報があふれています。闇バイト募集への注意が叫ばれる一方で、詐欺グループもそれをかいくぐり、だまし打ちする形で人を集めています。

「まさか自分の子どもが犯罪に加担していた」とならないために、どんな詐欺がSNSにはびこっているのかを知り、帰省した際には祖父母、父母、子どもの三世代で話し合ってみてください。

ココがポイント

▼悩み相談で報酬が得られると運営サイトに誘導して、架空の人物とやり取りをさせてお金を騙しとっていた26人が逮捕されました。

「副業」サイトで現金詐取容疑、26人を逮捕 被害総額20億円超か(朝日新聞)

▼90人以上が逮捕されたSNS型投資詐欺事件ですが、その大半が、架空の人物になってメッセージのやりとりをする「打ち子」でした。

インスタとLINEで「グレーな仕事」 SNS投資詐欺の内幕を証言(朝日新聞)

▼闇バイトに注意していた女性でした。しかし犯罪に加担していることに気づかせないようにして、詐欺グループは仕事をさせました。

【夏休みにひそむ危険】詐欺グループは闇バイトと気づかせないよう誘導する 女性を罠にはめた一つの言葉(Yahoo!ニュース エキスパート 多田文明)

▼SNSの「お金あげます」の書き込みの誘いに応じて、キャッシュカードを送ることは絶対にしないでください。詐欺に悪用されます。

緊急 お金配り、現金プレゼントをきっかけに、銀行口座を騙し取られるケースが続発。絶対にのってはダメ!(Yahoo!ニュース エキスパート 多田文明)

エキスパートの補足・見解

いかにして、犯罪に加担する行為をしているのかに気づかせず、詐欺を行わせるかを、詐欺グループは考えています。狙われるのは、詐欺などに知識がない人たちです。

闇バイト募集と気づかないまま、SNS上の求人に応募して犯罪行為をしてしまった女性は「無知は罪」だったと話します。ソクラテスの「無知の知」の言葉を思い起こさせるような後悔の念を口にしています。

そうならないためにも「闇バイトは知っているから、自分は大丈夫」と高をくくらず、「何かおかしい」と思ったら、必ず立ち止まり、家族や第三者に相談して情報を得ることから始めて下さい。SNS上には被害者にもなり、加害者にもなる魔の手があふれています。

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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