【京都府長岡京市】商店会長の営む60年続く理容室は、親子、孫、ひ孫と4代利用のファミリーも!
阪急長岡天神駅は、国鉄神足駅(現在のJR長岡京駅)が開通するよりも早い、1928年(昭和3年)に、新京阪鉄道として開業しました。その後、昭和10年頃までは、周辺の大規模開発計画が実施されようとしましたが、世界情勢も絡み、開発計画は中止となります。
戦後、阪急電鉄となり、宅地開発は進展したものの、駅周辺の大規模開発は、JR長岡京駅周辺に先を越される形となっています。今後の開発も期待される中、2022年8月11日、駅西口を中心に構成される「長岡天神駅前相互会」の山添和富会長にお話をお聞きしました。山添会長は長岡京市商店街連絡協議会の副会長でもいらっしゃいます。
長岡天神駅の西口改札を出て、線路沿いを進むと、ラセン階段がお洒落でモダンな建物が目に飛び込んで来ます。山添会長のお店、「HAIR ESTHE Yamazoe」は、2023年8月で創業60年を迎えます。「親子、孫、ひ孫と4代にわたって利用してくださるお客様もいるんですよ」との話に驚かされました。
いろんな可能性を試したいと学校は普通科に進んだ山添会長でしたが、「若いうちにやりたいことはやらしてもらった。やはり両親が続けてきた店を継ごう」と決意し、2代目の誕生となりました。店を継ぐ少し前に店舗をリニューアル。以来、同じ理容師の奥様の千春さんと二人三脚で30年以上営業を続けてきました。
そんな山添会長が相互会の会長に就任したのが5年前でした。相互会は、「40年以上は続いていますが、創立年代は分からず、駅前開発に対して、商店街として行政や電鉄へきちんと意見が言えるようにと結成されたと聞いて」おられるそうです。 山添会長の子供の頃は、海水浴などの親睦会や研修会も行われていたといいます。
商店街内には他にも、純喫茶フルールやカンパニュラなど、昭和レトロな趣を残した喫茶店や花屋さんのおさき花園など、地の人が受け継ぐ店舗もあります。一方で、最近の店舗は立地条件の良さもあり、資本力の大きいチェーン店系の店舗も多いと言います。
「様々な店が混在して、難しい条件はありますが、駅西口開発の動きも徐々に進みだしつつあることもあって、これからがいよいよ商店街としての本領発揮ですね。」と話す山添会長。11月に開催予定の長岡京市ガラシャまつりでは、商店街連絡協議会と共同での取り組みも計画中です。「これからの時代は、地域を盛り上げて、まるごと活性化させていってこそ、一つの商店街も元気に成れますよ」と語っていただきました。
この3月には、ご子息の慎一郎さんが、3代目として姉妹店の男性専科「SUN BARBER」をお隣のセブン商店会にオープンしました。「理容店を息子が継いでくれたことを嬉しく思います」と感無量の様でした。
「HAIR ESTHE Yamazoe」(外部リンク)長岡京市天神1丁目8−1 075-951-3798