「こんなの初めて。昔に戻ったみたいだ!」80歳現役漁師も驚く“海の異変”「漁師の店」に客続々/藤沢市
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今年で80歳になる4代目社長・葉山 一郎さんが代表を務める、鵠沼唯一の網元「堀川網」。今なお現役の漁師を続ける葉山さんが営む“「しらす」直売所”『漁師の店 堀川網』を取材しました。
本鵠沼の住宅街に店を構える『漁師の店 堀川網』。大通りに目立つ看板は出ていないため、初めて来店する際はナビ必須の1軒。
腰越・鵠沼・辻堂など地元の海で獲れた「生しらす(1パック500円)」や、横須賀の市場で仕入れた季節の魚を一般客向けに販売しています。※「しらす」をはじめ魚はすべて時価。
冷凍庫には「鮭」「アジ」「カマス」などの干物もそろいます(店頭では地場野菜も販売)。
3月11日に解禁となった「しらす漁」について葉山さんにお話をうかがうと「今年はすごい。辻堂や鵠沼、茅ヶ崎の『烏帽子岩』のあたりまでわんさかいる。こんなの初めてだね、まるで昔に戻ったみたいに大漁だよ!」とのこと(理由はわからないそう)。「ちょうどこれから今朝獲れた2トンの『しらす』を茹でるから見ていきなよ!」と店舗奥にある作業場に案内してくれました。
こちらが『漁師の店 堀川網』の作業場。
『漁師の店 堀川網』の「釜揚げしらす」は、写真奥に写るレーンを使い茹で上げています。レーンを流れる時間はわずか4分。茹で時間はたったの1分というから撮影勝負です。
まずは水揚げされたばかりの「しらす」を洗い流し…
ろ過した水道水で作る塩水で「しらす」を茹でていきます。塩水の“質や濃度”が「しらす」を長持ち&美味しくさせるそうですよ。
茹で上がったら大きな網で一気にすくいあげ…
ほぐしていきます。
風をあてながら粗熱と水気を飛ばし…
最終コーナーへ。
手早くほぐして冷ましたら…
いつも食べている「釜揚げしらす」の出来あがりです。
店頭に並ぶ「湘南しらす(釜揚げしらす)」がこちら(今年は大漁なのでたっぷり入っているのだとか。約150グラム)。
絶妙な塩加減でふっくらと茹で上げられた「湘南しらす(釜揚げしらす)」は、甘みを感じるふわふわの食感。白いごはんにこれでもかと乗せてお醤油をひと回していただきました。また「生しらす」は、すりおろした生姜とポン酢で和えてお酒のお供に。鮮度がよいので臭みがなく、口の中で踊るような食感が楽しめました。
ちなみに、葉山さんに「好きな食べ方」をうかがうと…
「生しらす」はネギを散らした「酢みそ和え」とのこと。「酢や薬味は、生ものの臭みをとるだけでなく『殺菌効果』があるからね。昔の漁師は自分好みの味に整えた『酢みそ』を持って船に乗ったよ!」と言います。
また食べきれずに残った「生しらす」は、小麦粉と卵を加えひとくちサイズの団子にして冷凍するとよいとのこと(つみれ団子ですね)。「団子を揚げてトマトケチャップをつけて食べるのが好きなんだ」と葉山さん(食べる姿を想像すると、なんだかとても可愛らしく感じました。笑)。カルシウム豊富なおやつとして重宝しそうですね。
お店にいた1時間弱の間、獲れたての「しらす」を求めひっきりなしに客が訪れた『漁師の店 堀川網』。お客さんの話に耳を傾けていると「昨日『生しらす』が買えなくてさ!今日はある?」「今日は親戚に『釜揚げしらす』を送って欲しいんだけど」とみなさん足しげく通われているようす。旬の地のものを食べられるぜいたく…これにかなうごちそうはありませんよね。
そんなお客さんの期待にこたえるため、葉山さんは今日も海へ向かいます。
基本情報
店名:漁師の店 堀川網(Rettyページ)
住所:藤沢市本鵠沼3-11-37
アクセス:小田急江ノ島線「本鵠沼駅」より徒歩10分
電話:0466-36-9636
営業時間:9:00~16:00
定休日:水曜日
駐車場:有り
ジャンル:魚介・海鮮料理 天ぷら しらす丼 丼もの
※詳細は『漁師の店 堀川網』までお問い合わせください。
取材・校正協力 漁師の店 堀川網 葉山一郎 様