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中国の共産党幹部の食事

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

毛沢東時代からテレビを見ていて、晩餐会の食事が豪華なのに目を惹(ひ)かれていた。平等を強調した毛沢東時代でも、幹部の豪勢な食事に抵抗がなかったようだ。食事の素晴らしさに関しては、中国との関係改善で歴史に名を残すヘンリー・キッシンジャーが「満足するのだが、直ぐにまた食べたくなる」と賞賛している。ちなみにロシア料理に関しては「満腹にはなるが、満足感がない」と回顧録で手厳しい評価を下している。1980年代だったろうか、ニューヨークに生活していた頃に毛沢東の料理人がマンハッタンにレストランを開いたという記事を『ニューヨーク・タイムズ』紙で目にした。ニクソン大統領が1972年に中国を訪問した際の晩餐会に出されたのと同じメニューを提供して話題を呼んだ。最初の客の一人は、1971年に密かに北京を訪問してニクソンの訪中の交渉をしたヘンリー・キッシンジャー博士であった。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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