iPhone SE(第2世代)を実際に使ってみた
iPhone SEが4月24日に発売となる(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは5月11日)。
筆者は一足先にアップルからiPhone SEを借り、数日間、実際に使っている。
64GBモデルなら税別4万4800円、消費税を入れても5万円を切る値段の「廉価版iPhone」ではあるが、使い勝手に申し分はなく、多くの人が満足できる仕上がりに感じた。
今回、発売されるiPhone SEは4.7インチで、2016年3月に発売された初代iPhone SEは4インチだった。第2世代のiPhone SEは、どちらかと言えば初代というより、iPhone8の後継機種と言える。実際にiPhone 8用の本体ケースがそのまま流用できてしまう。
デザイン的に目新しいところはないが、中身は昨年秋に発売されたiPhone 11 Pro Maxと同じA13 Bionicというチップセットを搭載している。
ベンチマークアプリ(Geekbench5)で比較したところ、
iPhone 11 Pro Max 1333 3373
iPhone SE(第2世代)1328 3334
(シングルコアとマルチコアの数値)
と、わずかな差でしかなかった。ただ、メモリサイズはおそらくiPhone SEが3GB、iPhone 11 Pro Maxは4GBという違いがありそうだ。
カメラに関しては、iPhone SEは広角カメラが一つしか搭載されていない。iPhone 11 Pro Maxでは3つ(超広角、広角、望遠)あるので、この辺りは見劣りしてしまう。しかし、実際に人物を撮影してみると、髪のサラサラ感や肌の様子などが美しく撮れており、満足度はかなり高い。ポートレート撮影も背景が上手いことボケてSNS映えしそうな感がある。
iPhone SEでは、本体内で機械学習を行い、撮影した画像の画質向上を行っている。カメラは一つしかないが、普段の使い勝手においては特に不満は感じないだろう。
また、iPhone SEでは、最近のiPhoneが採用する「顔認証(Face ID)」ではなく、「指紋認証(Touch ID)」となっている。画面下にはホームボタンがあり、ここをタッチすることでロックが解除される。
ここ最近、マスク生活が続いているが、顔認証だと画面のロックやApple Payでの支払いなど、いちいちマスクをずらして顔を認識させるか、パスコードを入力する必要があり、かなり面倒だ。
その点、iPhone SEであれば、マスクをつけたままで指紋認証でロック解除や支払いができてしまう。ここ数週間、マスク生活で顔認証が反応しないストレスを感じていたが、iPhone SEを使い始めて、そんな不満から解放されてしまった。
iPhone SEはとにかく安いのが魅力だ。安い割には機能的には不満はなく、多くの人が満足できるだろう。iPhone SEの登場により、日本でのiPhoneユーザーがさらに増えることだろう。