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iPhone、iOS 10.3へのアップデートで容量が増えるって知ってた? その理由は……

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
(写真:ロイター/アフロ)

iPhoneユーザーの皆さん、3月28日(火)にリリースされたiPhoneの最新OS『iOS 10.3』へのアップデートはもうすませましたか?

今回のバージョンではファイルシステムの変更が行われるためメディアではバックアップ必須と言われており、そのせいで「失敗したらどうしよう」と二の足を踏んでいる人もいることでしょう。

しかし、そのファイルシステムの変更のおかげで空き容量の少なさに悩んでいる人へは恩恵があります。そう、iOS 10.3にアップデートすることで使用できるファイル容量が増えるのです。

16GBモデルで約0.3GB、256GBモデルでは約8GBも

どれくらい容量が増えるのかは使用しているiPhoneの機種や環境によって異なりますが、各メディアが伝えているところでは『iPhone 6 Plus』の16GBモデルで0.31GB(Ars Technica)、『iPhone 7 Plus』の256GBモデルで7.81GB(AppleInsider)も空き容量が増えたと発表されています。

実際に筆者の手元にある『iPhone 7』の128GBモデルを対象にアップデート後の空き容量を調べてみたところ、2.88GBも使用可能な容量が増えていました。

筆者のiPhone 7(128GBモデル)では使用可能な容量が58.28GBから61.16GBへと増えていた
筆者のiPhone 7(128GBモデル)では使用可能な容量が58.28GBから61.16GBへと増えていた

iOS 10.3ではファイルシステムを従来の『HFS+(Hierarchical File System Plus)』から『APFS(Apple File System)』へと更新しており、このAPFSが持つ同じストレージの最適化機能によって容量が増えたとみられます。

そのほかiOS 10.3では『AirPods』を探す機能やマップやホームアプリの改善、アプリの高速化、ポップアップ詐欺に使われていた『Safari』の脆弱性への対処なども行われているため、容量不足に悩んでない場合でも早めのアップデートを行うようにしましょう。もちろん、バックアップは忘れずに。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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