週明けにかけて大規模黄砂が飛来?その後は台風が北上?
大陸で大規模な砂嵐が発生中
大陸で発達した低気圧に伴って黄砂が巻き上がり、大規模な砂嵐が発生しています。上図にあるように、黄砂が強調された雲画像でも低気圧に巻き付くように黄砂が巻き上がっている様子がうかがえます。
気象庁が発表している黄砂観測実況図でも、このあたりで視程2キロ未満のかなり濃い黄砂が広範囲で観測されている状況です。
週明けにかけて列島へ飛来か
今後は上空の偏西風に流されるように東へ広がり、あさって21日(日)夜以降、22日(月)にかけて、日本列島に飛来する予想です。
先月12日から13日にかけて、大規模な黄砂が日本列島に飛来し、東京でも2年ぶりに観測されましたが、この時と同規模の黄砂襲来となる可能性もありますので、今後の情報にご注意ください。(関連記事)
低圧部が熱帯低気圧へ
タイトル画像にある通り、フィリピンのはるか東海上で、低圧部が発生しています。低圧部とは、周囲より気圧が低く、雲の循環は認められるものの、その中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心付近が推定できるようになると熱帯低気圧に名前が変わります。
気象庁の予想天気図によると、この低圧部はあす20日(土)午前9時までに熱帯低気圧に変わり、あさって21日(日)にかけてゆっくりと北上する見込みです。気象庁からはその後の公式的な情報はまだ発表されていませんが、諸外国を含む種々の計算では、来週後半にかけて、発達しながら北上する計算が多数派となっています。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の計算では?
参考までに、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の計算では、発生が予想される熱帯低気圧は、台風とみられる勢力に発達し、来週後半にかけて、日本の南海上へ北上する予想です。
ただ北緯20度付近からは、前面にある太平洋高気圧の位置や盛衰次第で、東にも西にも進む可能性がある状況で、まだ勢力や進路などはかなり不確実な状況です。今後も最新の動向にご注意ください。