大阪北新地でこのお値段で上質なイタリアンとドリンクペアリング!土産に差し入れに絶品プリンもおすすめ
昨年、大阪北摂の人気イタリアン『ロベルトカレラ』が、大阪の中心地である北新地にオープンしたランクアップ店『エンメエッセ』。リーズナブルに上質なコースメニューが楽しめ、さらに厳選されたドリンクペアリングも間違いないと人気店となりました。実はテイクアウトできるプリンも絶品なんです。
『エンメエッセ 』
北新地の大人の隠れ家イタリアン
大阪北新地、以前人気イタリアンレストラン『トムクリオーザ』があった跡地といえば食通の方はすぐわかる場所に、2023年3月オープンした『エンメエッセ 』。
隠れ家的なドアを開けると、中はきちんと感もありながらも緊張せずにうかがえる優しいムードの居心地よいお店です。
3月のコース「さくらはじめてひらく」 11,000円
近畿とその周辺の食材を中心に考案
シェフが季節をイメージした万葉の言葉をタイトルにメニューを考案します。今回はコースにペアリングを4000円をプラス。それぞれの料理に合わせたドリンクを色々と味わえるのがとても楽しいのです。
少し辛口のピポリ ビアンコ 2022 ヴィニエティ デル ヴルトゥーレといただく一皿目は、、、。
Spuntino ① 蛤をコンソメで低温調理
春らしい蛤を但馬牛のコンソメでレア感が残るように低温調理。あっさりと品がよく、うすいえんどうと共に春の訪れを告げてくれるような一皿です。
Spuntino② ヘルケル社のスライサーの超薄切り生ハム
シェフが長年かけて厳選したフランス、ラボリー社の放牧した豚の無添加の生ハムを、極薄にスライス。フリルのようなふわっとした口当たりは唯一無二。添えられたマスカルポーネと奈良のしいたけとの相性も良いです。
フルーティ&ミネラリーなサンジョベーゼの白ワインといただきます。このラベルのイラストが個人的にとってもお気に入り。
Antipasto ① 近海のイカとカリフラワーのペースト 雲丹添え
美しい!いか墨とチーズで作ったレースが添えられています。
和歌山のあおりイカは新鮮で口当たりよく、濃厚な雲丹と合わせるとさらに甘味を感じます。個人的に今回一番好きな一皿でした。
なんと合わせたのは日本酒!笑四季『赤い糸』は吟醸の香りが心地よくほの甘く飲みやすい。こちらのラベルも素敵で「エンメエッセ」自体が人と人とのつながりを大事にしている様子を現しているように思いました。
淡路のかわはぎ、肝、スナップエンドウ、自家製カラスミ
ここでメニューにのっていなかったサービスの一皿が。
淡路のかわはぎに肝をのせ、スナップエンドウとともにいただきます。たっぷりとかけられた自家製のカラスミが塩味を加えます。
次の料理に合わせて登場するのは、今回のテーマ「さくらはじめてひらく」の世界観を現すワイン「よしの」
奈良、吉野の千本桜が明治時代に伐採される危機に陥った時、日本林業の父と呼ばれる土倉庄三郎氏が吉野の桜の山ごと買い上げ、後世に残したそう。子孫の方がカリフォルニアでその逸話に想いを馳せ作っているロゼワインです。
ストーリー性や想いを感じられワインもお食事も美味しくなります。
吉野の山に咲き誇る桜のようなピンクの色合いが美しく、スイカのような青リンゴのようなフルーティーさと花のアロマを感じます。
Antipasuto ② 山田錦の軽いリゾット ホタルイカのせ
日本酒とあう日本のお米のリゾットは、春のホタルイカのお出汁がコクをあたえています。
この美しい器は人間国宝の井上萬二氏の作品。花のように咲き誇ります。
Peace 舌平目とホワイトアスパラガス インブロリアータ添え
春らしいミモザのような魚料理。肉厚な舌平目には甘海老が重ね合わされています。ソースのようにあわせていただきたいインブロリアータは、イタリアのスクランブルエッグ。クリーミーで味がしっかりしています。
お口直し
甘いみかんのシャーベットでお口直し。
Carne ブルターニュ産仔牛ヒレのピッツァイオーロ
柔らかな仔牛に、さっぱりめのピッツァソース、モッツァレラチーズでピザのような味わいに。
メインのお肉は赤ワインといただきます。
Priomo Piatto 自家製のタリアテッレ 但馬牛のラグーソース
パスタのサイズが選べます。(30g 60g 90g)こういう心遣いが嬉しいです。私は十分にお腹がいっぱいだったので30g。自家製のもちっとしたタリアテッレにソースがからみ満足感が高いパスタです。
兎に角、沢山の品数と食材が提供され大満足だったのですが、デザートは私がとってもお気に入りのプリン!
Dolce 自家製濃厚プリン
ロベルトカレラ名物のプリンがとにかく美味しいのです!みためは一見、昔ながらの固めプリンなのですが、食べると卵黄のコクをしっかりと感じるイタリアンドルチェ。ぷるぷるもっちり食感があるようでないプリンです。
新たな北新地名物はこのプリン
20時半からは注文可能なアラカルトメニューとしても楽しめ、実はテイクアウトも可能!テイクアウトはコースで提供されるサイズより大きめサイズで2つで1,000円と、北新地土産にも、次に行くお店への差し入れにもとっても買いやすいお値段。大阪名物になってもよいくらいお気に入りです。
それにしてもこれほどの内容でコース基本11000円はあまりにもお得すぎる、、、。またペアリングも料理との組み合わせだけでなく、ストーリーがあるのも私は好きです。
近畿とその周辺の食材と、文化の素晴らしさをイタリア料理で表現し、関西で食事をする楽しさを実感してほしいという想いで日々料理を提供している谷上シェフは
絶妙な距離感で話も楽しい。こだわりとセンスあふれるお店ですが決して押しつけがましくない、居心地の良い、通いたくなるレストランです。