今夜からあす明け方にかけて関東で降雪予想、内陸や北部では積雪の可能性も
小さな南岸低気圧が通過へ
今週初めに予想され、そのぶれ幅が大きかった南岸低気圧は、結局、きのう24日(月)明け方にかけて、関東沿岸に少し雨を降らせたあと、東の海上へ離れていきました。
そしてもう一つ、こちらも当初から予想のぶれ幅が大きかった小さな低気圧が今夜東海沖に発生し、あす26日(水)明け方にかけて、関東の沿岸を通過する見込みです。
上空1500メートル付近や上空500メートル付近の温度場をみると、今回降ったとしても、千葉県などの南部や沿岸部はどちらかというと雨が主体、東京多摩地方や埼玉以北などの内陸部ではどちらかというと雪が主体となりそうな計算ですが、低気圧に伴う降水域はコンパクトなため、降る量は少なく、降る範囲も狭いものと思われます。
ただしつこく雪が降るかもしれない茨城県などはうっすらと雪が積もる可能性がありますので、注意が必要です。
今夜帰宅時間に降り出す
今夜午後6時以降になると、東海沖の小低気圧に伴う降水域が静岡県から関東南部にかかりはじめる予想で、気温の低い富士山山麓や神奈川県の内陸、東京多摩地方などでは雪となる可能性が高くなっています。
ピークは今夜遅く
今夜遅く、午後9時以降になると、弱いながらも降水域は関東南部から茨城県にかけて広がる予想で、やはり気温の低い東京多摩地方、さいたま周辺、茨城県のつくばや笠間など、内陸ほど雪となる可能性が高い計算です。
なお降り方は弱いとみられ、1時間降水量は1ミリ前後、また日付が変わる頃には東京や埼玉などで、早くも降水現象は終息する見通しです。
茨城などはあす未明から明け方まで残る
ただ茨城県や栃木県の一部では、あす26日(水)未明から明け方頃まで雪の残る所があるとみられ、この方面では積雪が生じる可能性がある予想です。
明朝は北部で路面の悪化に注意
コンピュータがはじき出した予想降雪量は上図の通りです。
降水域がしつこく残る茨城県の北部は黄色い3センチ以上の範囲が広がっており、気象庁の発表でも、茨城県は多い所で、北部で3センチ、南部で1センチの雪が降る予想です。
また栃木県や神奈川県の山地、あるいは静岡県の富士山周辺でも1センチから2センチ程度の雪が降る予想となっており、念のため、あす朝にかけての路面の状況にご注意下さい。
その他の地域には特に気象庁から降雪量の予想は出されていません。
東京都心や横浜、さいたまなどは、みぞれや雪が降ったとしても、いまのところ、積雪が生じるような降り方となる可能性はほとんどないとみられますが、念のため、最新情報にご留意下さい。