深さと緊張感がもたらすスペクタクル。いま、ガンバ大阪のサッカー面白い
シャビ・アロンソが加わったバイエルン。おそらく欧州でいま一番強いチームだろう。では、一番の好チームはどこかと言えば、僕的には、バレンシアではないかと思う。現在、スペインリーグではバルサに次いで2位。何よりサッカーがいい。ルイス・エンリケのバルサより数段いい。
監督はポルトガル人のヌーノ・エスピリート・サント。監督を務めるのは、バレンシアが2チーム目という新進気鋭の40歳だ。選手にも、パコ・アルカセル、アンドレ・ゴメス等、将来が楽しみな若手がいる。バレンシアと言えば、チャンピオンズリーグ決勝に2シーズン続けて進出した99〜01、00〜01シーズンを思い出すが、いまのチームはその域にも達しそうな予感がする。
良いサッカーをしても、結果が出なければ何にもならない。そういう人は少なくない。だが、欧州サッカーの歴史を辿れば、良いサッカーが結果を残す場合の方が圧倒的に多いことが分かる。今季のバレンシアもしかり。良いサッカーをしているから、結果を残すことができているのだ。その良いは、結果を含めた感触になる。
その良い感触によって、時代は築かれてきたのだが、それは日本にはなかなか伝わってこなかった。欧州で良いサッカーをしていると評判になっているサッカーと、同じ線上にあるサッカー、同じ流れを汲むサッカーを、Jリーグの中で見かけることはなかなかできなかった。日本代表もそうだった。歴代の日本代表監督は、「良いサッカー」を披露することができなかった。ザッケローニは言うに及ばず、だ。アギーレは大丈夫だと見ているが、僕にはいま、アギーレジャパンの前に触れたくなるチームがある。
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たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2014年10月
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