syosi皆さん、ウィーンの伝統菓子である「ザッハトルテ」には、大きく分けて2つのスタイルがあることを御存じでしょうか。今回「カフェ モーツアルト 自由が丘店」でザッハトルテを食べたのですが、その歴史を調べて初めて知りました。

ちなみに「カフェ モーツアルト 自由が丘店」のザッハトルテは、「ホテル・ザッハ」スタイルなのだそうです。
今回はこのザッハトルテの歴史なども合わせてご紹介したいと思います。

ウイーン伝統のケーキも楽しめる「カフェ モーツアルト 自由が丘店」

マリクレール通り沿いにある「カフェ モーツアルト 自由が丘店」は2022年4月27日（水）にオープン。久しぶりに自由が丘に「カフェ モーツアルト」が戻ってきたと、地元では話題になりました（以前は2店舗あったがすべて閉店してしまっていたため）。

「カフェ モーツアルト 自由が丘店」ではウイーン伝統のケーキをラインナップ。中でもザッハトルテは本格的という噂です。

チョコレートケーキが大好きなので、今回はこのザッハトルテ狙いで来店しました。

ヨーロッパのカフェを訪れたかのような、エレガントなたたずまいの「カフェ モーツアルト 自由が丘店」

「カフェ モーツアルト 自由が丘店」はビルの2階になります。入口へと向かう階段は大理石調でゴールドをアクセントに使用したちょっと贅沢でクラシックな雰囲気。

店内も白をメインに黒、焦げ茶色と重厚感のあるインテリアでエレガントにまとめられ、ゆったりとくつろげそうです。

「カフェ モーツアルト 自由が丘店」でお目当てのザッハトルテを注文

「カフェ モーツアルト 自由が丘店」ではウイーン伝統のケーキをメインに、オリジナルケーキもラインナップ。しかし、今回はザッハトルテがお目当てなので初志貫徹です。

しっかり目の甘さですが、チョコレートの風味と甘酸っぱいあんずジャムのバランスがとてもよいおいしさです。

ザッハトルテはオーストリア宰相・メッテルニヒの屋敷に仕えたフランツ・ザッハが1832年に考案したお菓子。濃厚なチョコレートケーキにアプリコットジャムを使うのが特徴なのだそう（参照元：株式会社明治のホームページより）。

ザッハトルテは他のチョコレートケーキとは作り方が異なり、バターを泡立て器ですり混ぜ、そこに砂糖や卵黄、チョコレート、小麦粉を加えてつくる、いわゆるバターケーキの製法でつくられるとのこと。

そしてザッハトルテはチョコレートを加えたフォンダンで表面を覆うのも特徴の一つ。シャリシャリとした独特の食感が楽しめるようになっています。

「ホテル・ザッハ」と老舗洋菓子店「デメル」によるザッハトルテを巡る争い

ザッハトルテを考案したフランツ・ザッハの息子であるエドワードが1876年にホテル・ザッハを開業。ホテルのカフェの看板商品として作られてきました。

また、老舗洋菓子店「デメル」もライセンス契約により、ザッハトルテを作るようになっていたのですが、後にホテル・ザッハがその差し止めを求めて裁判を起こす事態に。

最終的にはどちらもザッハトルテを製造してもよいが、ホテル・ザッハが製造したものは「オリジナルのザッハトルテ」、デメルのものは「デメルのザッハトルテ」と呼ぶようにということで決着がついたそうです。

「カフェ モーツアルト 自由が丘店」のザッハトルテは、スポンジの間にアプリコットジャムを挟み、さらに表面にもアプリコットジャムを塗る「オリジナルのザッハトルテ」スタイル（デメルのものはスポンジの表面のみ）。

トッピングされているチョコレートのメタルも丸いものとなっていました（デメルのは三角形をしている）。

ザッハトルテのお伴は、インド直輸入のおいしい紅茶「モーツアルトティーブレンド」

「カフェ モーツアルト 自由が丘店」といえば、ポットでたっぷりと提供される紅茶。インドから直輸入される茶葉で香り高く、こちらも名物となっています。

もちろん、ウイーン伝統のケーキに合わせて、「ウインナーコーヒー」や「マリアテレジア」など、ウイーンスタイルのコーヒーもありますので、そちらを合わせるのもいいですね。

伝票の代わりにお会計用の「鍵」を渡されるというのも、「カフェ モーツアルト 自由が丘店」ならではの素敵な演出。

りんごを使った「アップルスチュルーデル」やコーヒーにオレンジリキュールを入れてホイップクリームをトッピングした「マリアテレジア」も気になりますので、またぜひ訪れたいと思います。

【店舗概要】
カフェ モーツアルト 自由が丘店（Rettyページ）
営業時間：11時～21時
住所：東京都目黒区自由が丘1-8-2 サウスゲートビル2F
問合せ先：03-6421-3647