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【もう子育て限界…】赤ちゃんを育てるママの心がすさんできたら見て欲しい

ちあき先生保育士/webクリエイター

子育てに奮闘中の全国のママさん、今日も子育てお疲れ様です。

妊娠から出産まで、楽しみ半分、不安半分、めまぐるしさでいっぱいな中、子育てを頑張ってるママさんとよくお話しする機会があります。

第一子の赤ちゃんを産んで育てる中で“もう子育て限界…〟だと感じることも多いと思います。

私は、卒園して子どもが大きくなったママさんとも話すこともよくあります。その時にこう言われるんです。「あの時のちあき先生に言われた言葉、今ならしみじみわかります。。」と。

たくさんの子どもを見てきた私の経験とたくさんのママさんから話を聞いたママさんからの実体験を踏まえて、子育てで心が折れそうになったママさんたちの心がポッとあったかくなるヒントになれば嬉しいです。

子育て限界だという気持ちが訪れてしまう理由

子育てが限界だと思ってしまう理由は、いくつかあります。当てはまりそうなところがないか?チェックしてみてください。

・寝不足
・漠然とした不安
・自分が何もできていないと思っている
・何もかも1人で抱えすぎている
・完璧主義なタイプ

一つずつ、解説します。

寝不足

子どもを育てるママさんにはほぼ当て余るであろう寝不足問題。夜泣きや夜中の授乳など、まとまった時間睡眠をとることが難しいですよね。

寝不足によって脳みそが働きづらくなり、身体も思うように動かなくなるので、ストレスも感じやすくイライラしやすくなるという負のループに入ってしまいます。

漠然とした不安

初めての子育てであれば“今の自分の言動が合っているのか?〟“今後の子育て、ちゃんとやっていけるのかな?〟というような不安を持っている方が多いです。

やったことがないことだから、不安があって当たり前ですよね。

自分が何もできていないと思っている

赤ちゃんにミルクをあげて、離乳食を作って食べさせて、寝かしつけて、オムツを変えて…こんな毎日を送っているママさんですが“今日も1日何もできなかった…〟と感じてしまう方が多い印象です。

何もかも1人で抱えすぎている

ワンオペで人に相談できる人がいない場合や人に相談できないタイプのママさんは、何もかも1人で抱えてしまうこともあります。

女性は特に人の話を聞いて“自分はどうするか?〟と決めたりしますよね。そして他の人の話を聞いて“みんな同じことで悩んでるんだ!〟とわかることで心がホッとしたりします。

不安も悩みも怒りも嬉しさも気持ちを共有することって、ママさんにとってはとても大切なんです。

完璧主義なタイプ

何事も100点満点じゃなきゃ気が済まない!という完璧主義なタイプのママさんもいます。自分で自分を苦しめてしまいます。

なぜなら、子育てで完璧を目指すのがそもそも難しいから。100点じゃない自分を責めたり、子どもに当たってしまったりするようになります。子どもをコントロールしようとすればするほど、自分が苦しくなります。

ママの心がちょっと楽になる7つの方法

では、どうしたらママの心がちょっとでも楽になるのか?実際にママさんたちが効果のあった7つの方法を私の経験とママさんの実体験をもとにお伝えします。

1、こんなに悩めるのは今だけ
2、SNSを一旦遮断する
3、ただ、ただ、子どもを観察してみる
4、物理的に子どもとの距離を取る
5、まぁいいか!と受け入れる
6、起こるか分からない心配をしない
7、こんなに頑張ったと自分自身を誇りに思う

順番に解説していきます。

1、こんなに悩めるのは今だけ

“こんなに悩めるのは今だけ〟これは、子どもが大きくなった多くのママさんたちが口を揃えていう言葉です。

「子どもが赤ちゃんとか幼稚園の頃はよく悩んでたけど、あんなに悩めるのってその時だけなんだよね〜。今は息子に相手にもされないから苦笑」と悩みたくても悩めない子どもを手放す時期がいつかくるんですよね。

髪を振り乱して、メイクする時間もとれないほど大変なのは今だけ。ママの腕の中でぐっすり寝てくれる可愛い寝顔を見れるのもたった数年です。

夜泣きをするのも離乳食を作るのも、オムツを変えるのもあと少しだけ。「はぁ〜必死だったあの頃が懐かしい〜!」と笑える日が必ずきます。

2、SNSを一旦遮断する

SNSなどで色々な情報を探しているママさんも多いと思いますが、一旦遮断してみるのをおすすめします。寝不足でSNSを見ても頭がいっぱいになってストレスがかかるだけ。

寝不足だと頭の処理能力が低下してしまうので、何か解決策を得ようと見てるのに“ただボーっと見てしまって終わってしまう〟ということがあります。

また、うまくいっている人を見て余計焦ったり不安になる傾向もあります。そんな時は、思い切ってSNSを遮断してみてください。まずは1日遮断してみる。スマホがなくても良いことや頭の中が思った以上にスッキリしていることに気づけると思います。

SNSを遮断して、お気に入りのハーブティーでも飲んでリフレッシュしましょう。

3、ただ、ただ、子どもを観察してみる

気持ちも身体もしんどいけど、それでも何かやらないといけない時があります。そんな時に一旦リセットする方法をご紹介します。

動けないけどやらなきゃいけないときは、感情を入れずに、ただただ子どもを観察します。ん?どういうこと?と思ったかもしれません。

私自身、入園当初のこどもを担任するときに、1人担任で泣きわめく子が数十人、あっちでおもらし、こっちでケンカ、保育士経験も浅かった私は“もう無理ーー!〟となっていた時に編み出した方法です笑

泣いてる我が子、ミルクを飲まない我が子を見て、いろんな感情を感じていると思います。感情が出ると、余計にその感情が膨れ上がっていきますよね。それをクリアにして一度冷静になる方法です。

【焦り、イライラ、不安、悲しみ、怒り】の感情を観察します。それらを頭の中で黒板消しでサ〜っと消すイメージをします。たくさんの文字で溢れていた黒板を消すことによって、何も書かれていない真っ白な黒板になったイメージです。

そうなったら感情は入れずに、ただただ、子どもを観察してみます。感情があると、イライラしたり心の平穏が無くなったりするので、いっそのこと無くしてみる!

風に揺れる動くカーテンを見るかのように、「へ〜そういう行動をするのね」と、ただただ見るだけ。そうすると、「なんでこんな泣くんだろう笑」ちょっと冷静に見れるようになって、時にだんだん笑えてくることもあります。そうなればgood!

4、物理的に子どもとの距離を取る

「物理的に子どもと離れる」これもよくアドバイスしていることです。ママさんたちは「私がやらなきゃ!」「誰かに預けて私だけ休むなんて悪いことをしている」と感じてしまうことが多いです。

しかし、離れることで見えることもあります。子どもの可愛さに気づいたり、また頑張ろうと思えたり、子どもや家族に感謝できたり、ママにとってもメリットばかりなんです。

“私がいなくて子どもが泣いてるんじゃないか、、?〟と不安になる方もいますが、大丈夫です。子どもはケロっとしてます笑

ママ以外の人に見てもらう経験も子どもにとっては大切なことです。その時間を使って、行きたかった場所に行って、食べたかったものを食べて、会いたかった人に会って、思いっきりリフレッシュしましょう。

5、まぁいいか!と受け入れる

「まぁいいか!」これは子育てを頑張るママさんにはとても良い言葉だと思います。

掃除ができなくても、まぁいいか!

離乳食食べてくれないけど、まぁいいか!

寝てくれないけど、まぁいいか!

必要であればそれらを補おうとする機能を人間はみんな持ってますよね。赤ちゃんは本能で生きてるので、欲しくなったらちゃんと訴えてくれます。

しなきゃいけない!と思うと辛くなりますが、まぁいいか!と受け入れられるようになるとラクになりますよ。

6、起こるか分からない心配をしない

“〇〇しなきゃ〇〇になっちゃうかも。。〟というような心配をしてしまいますよね。

それがいい心配なら良いのですが、今後起こるか分からないような心配であるなら、それはストレスだけのかかる悪い心配になってしまいます。

保育園に入れば、保育園の悩み。

小学生になれば、小学生の悩み。

中学生になれば、中学生の悩み。

大人になれば、大人の悩みが出てきます。

マイナスなことが起きないように準備しておきたい気持ちも大切ですが、子どもの様子も環境も今とは違うので、その時考えれば良いです。起きた時に対処する方が最善だからです。

悪いストレスをかけないよう、起こるかわからない心配を手放しましょう。

7、こんなに頑張ったと自分自身を誇りに思う

目の前を見てみると、おもちゃで部屋が散らかっていたり、床には子どもの食べカスが落ちていたり、洗濯物であふれていたり、ここ何日も掃除ができていないかもしれません。

“掃除も洗濯もご飯もろくに作れてない。何もできてない。。あぁ、今日も何も出来なかったなぁ…〟なんて思ってはいませんか?

“何も出来なかった…〟それは違います。

何も出来なかったのではなく、“何も手につかないくらい、子どもと向き合った〟という証拠なんです。

例え、旦那さんに言われようが、誰に言われようが自分自身だけは「今日もこんなに頑張った!片付けできないくらい子どものために一生懸命頑張った!」と自分を褒めてあげてください。

まとめ

“ママが必死に頑張ってる姿〟

それは子どもが一番見てくれています。部屋がぐちゃぐちゃだろうと、離乳食が上手に作れないで焦っていようと、おっぱいを飲んでくれなくて必死に飲ませようとしてくれる姿もまだ小さな赤ちゃんですが、ちゃーんと伝わってます。無駄になってません。だから大丈夫。

無理なんだから、家事は最低限しかやらない!とキッパリ受け入れてみてもいいかもしれません。

「こんなに頑張ったと自分自身を誇りに思うこと」これが、子育てを頑張るママさんにとって何より大切だと思います。

今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

保育士/webクリエイター

フィンランド好き保育士。素敵に見えるあのママも、悩み事なんてまるで無さそうなあの人も、実はみんなみんな子育てで悩んでいます。そんな毎日子育てを奮闘しているママさんたちが、少しでも肩の力が抜けて、笑顔になって、一歩踏み出せますように...という想いを込めて、ママさんひとりひとりの気持ちに寄り添う、まるでラブレターのような記事をお届けします。記事の内容は、保育士19年の経験、日々受けているお悩み相談からの気付き、そして、子育てで絶賛お悩み中のママへのインタビューを参考にしています。

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