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【河内長野市】今年もホタル舞う季節がやってきた!非売品の金賞受賞酒も飲める天野酒さん「蛍の宴」鑑賞会

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

かつては山の中の清流にしか生息していないとされたホタル(蛍)ですが、最近は全国各地から意外なところで見られるとの報告を聞く機会が増えました。

もちろん河内長野でもホタルが舞う季節になりました。特に駅から徒歩圏内にある天野酒(西條酒造)さんの前で行なわれる蛍の宴は、毎年の恒例行事ですね。

さて、昨年も見てきたこのホタルイベントに今年も行ってきました。開始初日の5月24日水曜日です。

昨年との大きな違いがあるとすれば、新しく大阪産料理天空さんというお店が誕生したことです。さてどう違うのか確認してみましょう。

いつものように酒蔵通りを歩くと、ホタル観賞会場の看板が出ていました。

入ってすぐのところにメニューがあります。今回も事前に18:30からの食事と日本酒付きのセット(4,500円)の席を予約していました。

500円以内のお酒なら1杯分がセットについていて、それ以上のお酒を注文すると差額を支払うシステム。2杯目以降は実費になります。

それとは別に20時以降になると一般開放になるというのは、昨年と同じですね。

お土産用の日本酒や関連商品のラインナップです。

またノンアルコ-ルビールもあるのがうれしいですね。これとは別にビールも売っています。

酒蔵によっては日本酒を飲んでほしいばかりに、ついついビールの販売をためらうところがあるのも知っているので、この柔軟なところが好きです。

こちらはホタル観賞の川床の席ですね。ここは昨年と同じです。

昨年と違うのはこちらです。昨年10月にオープンした大阪産料理「天空」の座敷を選ぶこともできるようになっています。座敷でゆったり食事とお酒を飲んで、ホタルが現れる夜になると外に出て鑑賞することもできるんですね。

私はやはりホタルを眺めながらお酒をたしなみたいとの思いから、例年通りの川床の観覧席を選択しました。

時間は午後18時30分過ぎですが、まだ明るいですね。

とりあえず席に着きました。

キャンドルライトが置いてあります。暗くなるとライトも消灯するので、そうなるとこの光とホタルだけが頼りです。

さっそく料理が運ばれました。昨年までは喜一さんのお弁当でしたが、今年は天空さんの料理長が作った日本酒にマッチするお料理のセットです。

角度を変えると玉手箱のように見えますね。

さて、こちらのチケットがドリンクとの引換券です。最初の一杯はこちらでお酒が飲めて、二杯目からはキャッシュオンデリバリーです。

こちらは水のスタンドです。セルフで日本酒の仕込み水が飲めます。

その隣にあるのが天空さんと共通のトイレです。お酒の場ではどうしてもトイレに通うことも増えますから、真後ろにあるのは安心ですね。

さて、お酒を手に入れましたので、さっそく料理の箱を開けてみましょう。どんな料理が入っているのでしょうか?

ちなみに昨年の喜一さんの弁当の時は5,500円でしたので、それより1,000円安くなっています。

こちらが箱の中身です。わぁっと声が出る程、料理の品数が多くて豪華です!お酒の肴にはまたとないセット。

天野酒の西條社長の話では、昨年までの喜一さんに負けない料理を出そうと、天空の料理長が相当気合を入れて作ったそうです。

こちらの生麩田楽もいいお味。手前のトマトもただ皮を剥いてあるのではなく、軽く煮て味を付けた物でした。

こちらの巻貝(バイガイ)も、身がしっかり煮込まれていて、さらにつるりと中身が奇麗に取れました。

こちらは洋風のじゃがいもの冷製ポタージュ、ビシソワーズです。意外なメニューでしたが、決して日本酒を合わせるのに違和感がありませんでした。

そして主役の日本酒です。こちらは蛍の宴の蔵出し生酒500円なので、チケットと引き換えです。

さっそく食べてみました。箱に比べて中身が驚くほどびっしりと入っていました。

こちらは魚の下に焼き茄子が巻かれていました。いや、どの料理もおいしくいただき、ついつい酒が1杯ではすまなくなってしまいました。

という事で2杯目なのですが、ここでメニューに赤地で書かれていた「金賞受賞酒」というのが気になりました。それがこちら。1杯1,500円と破格の値段ですが、まず外に出回らない非売品とのこと。SNSで天野酒さんは次のような喜びの声を上げていますので引用します。

令和4年酒造年度全国新酒鑑評会において金賞を受賞しました。
出品点数818点中、成績が優秀と認められた「金賞酒」は218点
大阪国税局主催の近畿管区新酒研究会での優秀賞、
大阪府酒造組合主催の新酒研究会での最高点である大阪府知事賞と
3冠を受賞いたしました。

やはりこれは飲まねばと、思い切って自分自身に投資しました。

西條社長によれば、ちょうど金賞受賞がこの日の午前中に発表になった直後とのことで、喜びもひとしお。他のお酒の成績も大変良かったのだそうです。

こちらが金賞受賞酒です。見た目は先ほどの蔵出し生酒と変わりませんが、まず鼻からくる香りが違います。そして雑味が全くなく、すっと口から喉に入りました。

さすがとしか言いようがありません。よそでは決して飲めないお酒。投資してよかったです。

ちなみに右横にある白っぽいドリンクはこちらも日本酒で、夏にごり500円です。西條社長によればロックで飲むのがお勧めということで氷が入っています。

さて、暗くなってきました。ライトは消灯し、いよいよホタル鑑賞がスタートです。

とはいえまだ若干の明るさがあります。

西條社長の話では、前の日が冷え込んだために、ホタルがまだ少ない可能性があるとのこと。とはいえ前日にもホタルは確認され、全く見られないことはないだろうと言っておられました。さてどうでしょうか?

待っていると、ホタルが出てきました。

確かに昨年よりは少ない気がしますが、定期的に蛍が光っているのが見えます。

写真のモードを変えると、こんな感じで飛んでいました。宙に浮かんでいる白い点がホタルです。

少しでも雰囲気を見ていただこうと、動画も撮りました。

何枚か撮影した中で、わかりやすそうなホタルを拡大してみました。よく見ると左上と右下に光っています。

昨年のホタル
昨年のホタル

ちなみにこちらは昨年のホタルのようす。見比べるとそんなに昨年と今年とで大きな違いはなかったようです。

西條社長の話ではこの週末くらいからが本格的に蛍が飛来するだろうとのこと。それはとっても楽しみですね。

という事で今年のホタル鑑賞会を楽しみました。今回は初日の24日水曜日に行ってきましたので、席に余裕がありました。

これは好みがあるかもしれませんが、週末ににぎやかな中でみんなと一緒にホタルを見るのも楽しいです。

でも静かにホタルを愛でながらおいしい日本酒をゆったり飲むのが好きなのなら、静かな平日のほうが良いのかなという気がしました。

帰りに酒蔵通りから空を見上げると、きれいに月と星が浮かんでいました。こうやって星空を眺めていると、星の光とホタルの光どことなく似ているような気がします。

天野酒蛍の宴2023(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市長野町12-18
電話:0721-55-1101
開催日:5月24日から6月4日まで
開催時間:18:30~21:30(一般開放は20時から)
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩5分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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