福島市在住イラストレーター「ico.（イコ）」さんによる企画展「腰抜かしている場合じゃない」が5月2日から開催中です。私も初日に企画展に行ってきました。

防災をテーマにしたイラスト展で、福島テルサの2階ロビーで行われています。

2階ロビーへの階段前に、企画展の案内板が。

ico.さんは大手化粧品や女性誌、デパートの広告などを手がけるフリーのイラストレーターさんです。

宮城県名取市の出身で、2011年に東日本大震災で被災、福島市に移り住んだ後の2019年の台風19号でも被災し、自宅を2度も失うという壮絶な体験をしてきたそう。

「2度の被災体験から得た知識や教訓を、多くの人と共有したい」

「あまり防災に関心がない人にも、漫画を通して少しでも意識してもらえれば」

そんな思いで今回の企画展が実現しました。

作品は40点弱。約1カ月かけて準備をしてきたそうです。

ico.さんがぜひ見てほしいというのは、3.11被災女性たちの体験談を基にした4コマ漫画。

被災体験や避難所での出来事、被災から数年後の様子など、様々な方の思いが感じとれます。

数ある作品の中で私が気になったのは、「被災シミュレーション　もしもすごろく」。

「もしも福島駅前でランチ中に大地震が起きたら家に帰れるか？」というリアルな設定です。

スタートとゴールのあるすごろくですが、全部のコマにいろんなアイデアが詰まっていて勉強になります。

このすごろくは自由に持ち帰ることができますので、ぜひ実物を手にとってご覧くださいね。

お子さんと一緒に眺めるのもおすすめですよ。