新発想の『鉛調整法』で、自分仕様のクラブセッティング!! その1
こんにちは、Lukeです。
皆さんは自分のゴルフクラブを、意のままにコントロールできていますか?
自分の感覚にピッタリと合うクラブならば、スイングのレベルアップも順調に進みますが、感覚に合わないクラブを使い続けてしまうと、レベルアップどころか逆に悪いクセが染みついてしまうことになります。
そこで今回は、ゴルフクラブをもっと自在に操るための手段として、新発想の『鉛調整法』を提案します。
ゴルフクラブの最後の仕上げは『鉛の調整』で!
最近のゴルフクラブは、調整機能が標準装備されているものが増えて、とても便利になっていますね。
クラブヘッドに装備されているウェイトを取り替えたり、可変のウェイト位置を調整したりと、私たちユーザーでも気軽にクラブの調整を行えるようになりました。
ところがその調整方法で調整しても、試した人は分かると思いますが、なかなか自分の思い描くフィーリングに仕上げることができません。
なぜならば、その調整量の変化が大きすぎるからです。
メーカー標準仕様のウェート調整は、アバウトすぎる!
メーカーが用意しているヘッド調整用のウェイトの重さは、1gとか2gという大きな単位で各ウェイトの差がついていますが、実はその変化量が大きすぎるので、いくら調整しても本当の適正値にたどり着けない可能性があります。
たとえば本当は0.5gの変化ならピッタリと決まっていたはずなのに、1gも変化したことで適正値を飛び越して、狙いよりも逆の症状が現れてしまう、ということです。
鉛のテープでもっと繊細に調整しましょう!
そこで皆さんに試してもらいたいのが、鉛のテープを使って、もっと繊細に自分専用に調整する方法です。
ただし鉛のテープで調整する場合も、一般的には1g~2gの単位で「ベタベタ」と貼る方法が主流になっていますが、もちろんそれではアバウトすぎるので、本当の適正値を見つけ出すことはできません。
つまり鉛のテープで調整する場合であっても、アバウト過ぎる考え方は変えてほしいのです。
現代のゴルフクラブはとても精密に、そして製品誤差も少なくなっているのに、調整する段階で大きく変え過ぎてしまうと、せっかく持っている本来の基本性能が発揮されなくなってしまうと思ってください。
それでも最後の微妙な調整は必要な場合が多く、鉛のテープを上手に使うことで、もっと「ピッタリ」と自分の感覚に合わせることができるのです。
もちろんそのような微調整は、クラブセッティングのプロであるゴルフ工房などにお任せする方法もありますが、一般ゴルファーにはなかなか敷居が高いものですね。
そこで皆さんがもっと手軽に微調整できるように、鉛のテープの調整方法を紹介しますが、その前に、鉛のテープの調整方法の注意点を説明させてください。
どうして鉛の調整が上手く決まらないのか?
皆さんもご存知のように、ゴルフクラブの『鉛調整法』には、世界共通とも言える定番の調整方法がありますね。
たとえば、ボールをつかまえたい、スライスを防ぎたいのならばヒール側に貼る。
ボールが上がりにくければ、ソールの後方に貼る。
そんな具合に、貼る場所が世界共通で決められていて、誰に尋ねても同じ答えが返ってきます。
ところがその通りに試してみても、残念ながら多くのゴルファーは狙った効果が得られていないはずです。
その原因はいろいろありますが、代表的なものが3つあります。
1、調整の変化量が大き過ぎる
この点はここまでにも説明してきたので、もう理解してもらえたと思います。
2、本当の原因が特定できない
たとえばプロゴルファーならばスイングの完成度が高いので、もっとつかまるようにと、ヒール側に鉛のテープを貼れば、その効果がしっかりと表れるのかもしれません。
ところがアマチュアゴルファーの場合は、スイングが未完成であり、各自それぞれに特徴があり、なおかつプロゴルファーよりもとても複雑にクラブを操作しています。
それゆえに、「クラブがつかまらないからスライスする」とは単純には言い切れない場合もあり、そんな場合はたとえヒール側に鉛のテープを貼っても効果が表れず、逆にトゥ側に貼った方が捕まるようになる場合があります。
同じように、ボールの弾道が低いからと言っても、単純にボールが上がるはずの調整をしてみても効果が表れるとは限らないのです。
3、クラブの特性とマッチしていない
たとえばスライスに悩む人は、もともとがスライスしづらい、つかまりのよいクラブを選んでいるはずですね。
ところが、それでもまだスライスするからと言って、もっとつかまるように調整してしまうと、それはもはや「行き過ぎた領域」になってしまい、今度は逆の作用が表れることになります。
人間の感性とは正直なので、「極度につかまり過ぎるクラブ」だとスイング中に察知すると、本人には自覚がなくても、本能的につかまらないようにスイングしてしまうものなのです。
以上のような理由で、ゴルフ界の定説通りの『鉛調整法』を試してたとしても、残念ながら狙い通りの効果を得られていないゴルファーが多くなっているのが現状です。
既成概念に縛られない柔軟な発想が必要!
それではどのような調整方法がよいのか?
それは、従来の既成概念には縛られずに、もっと少量の鉛で、自由な発想で、自分の感性を信じて調整を行うことです。
たとえば、「プロゴルファーが1g単位で調整しているのだから、アマチュアゴルファーはもっと大きく変えないと、その違いが分からないだろう……」というような考え方はやめてくださいね。
プロゴルファーはスイングが安定しているからこそ、0.5gの違いが感じ取れないのかもしれません。
しかし多くのアマチュアゴルファーに試したところ、たとえスコアが100を切れない人でも、そして70台の人でも、なんと全員が0.5gの違いを感じ取れて、その効果でスイングにも、ボールの質にも違いが現れました。
もしかしたら、スイングが不安定なアマチュアゴルファーの方が、違いを敏感に感じ取れるのかもしれませんね。
つまり、本当に自分の感覚に合う『鉛調整法』とは、プロの意見や既成概念には惑わされずに、自分の感性を信じて行うことがとても重要なのです。
そのコツさえつかめれば、まるで魔法のように自分のクラブを思い通りにコントロールできるようになるかもしれません。
次回その2では、そのコツを紹介しますので、皆さんも魔法のクラブ調整法にトライしてみませんか?
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