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【栗東市】初心者も可!身近なアルプスで滝や絶景など山の魅力を堪能!

abehiro地域情報ライター(草津市・栗東市)

山の魅力を満喫できるとは!?

栗東市にある龍王山、鶏冠山の一体は金勝(こんぜ)アルプスと呼ばれている。アルプスという名のとおり、岩場を鎖やロープを使って登ったり、川を渡ったり、時には川の中を歩いたり、滝や史跡もあり、低山ながらアトラクション満点で、山の魅力を存分に堪能できる。特に天狗岩と呼ばれる大岩からの絶景は、感動すること間違いない。

手軽にいける!

JR草津駅からバスで20分、終点の上桐生から金勝アルプスに登ることができる。バス停からすぐのところに駐車場があるので、車で来た人は、ここに駐車するとよい(一丈野駐車場 時期により有料)。駐車場の奥にトイレがありその前で登山届けを出し、準備運動とトイレを済ませて出発しよう。

すぐに鳥や虫の声がきこえ、自然に包まれる。もう空気がおいしい。時々きれいな小川をピョンピョンと渡ったりしながらまずは落ヶ滝を目指す。

出発からわずか30分ほどで落ヶ滝に到着する。落差はおよそ30メートルあり、滝壺まで近づくと水しぶきが気持ちよい。水とともにマイナスイオンを浴びる。

天然のアトラクションは続く

尾根をめざす道は、滝の上流となる川沿いとなり、時々沢登りのように浅い水の中を歩く。じゃぶじゃぶして楽しい。

急な登りの所は鎖やロープが設置されているので、難しくはない。

尾根に出ると見晴らしがよく、近江富士や琵琶湖、その向こうの比良山系までを見渡すことができる。時々、奇岩が現れるので、登れるところは登って景色を楽しみ、風を浴びる。

クライマックスは天狗岩!

出発から約2時間で目的地の天狗岩に到着する。下から見上げても全体が見えないほど大きい。大きな岩がいくつか連なっている。岩と岩の間に足をかけよじのぼる。ルートには矢印が書いてあり、足をかける場所があるので、そんなに難しくはなく、怖くもない。気分はちょっとしたロッククライミングだ。

岩の一番上は平らになっており、ぐるりと360度の絶景を楽しめる。特に琵琶湖方面は絶景だ。足元から視線を上へ移していくと、緑に包まれた山すそ、市街、水田、琵琶湖、対岸の山々。濃い緑からだんだん青味がかかった色に変わっていき、一面の空につながっている。

天狗岩からの絶景
天狗岩からの絶景

岩の周りは切り立っているので、落ちないように注意しながら写真を撮り、適当なところに腰かけて、休憩かランチタイムにするのがおすすめ。

大阪から来たという素敵な女性3人組も絶好のポジションで休憩中。楽しそう!

「ハイチーズ」

写真を撮ってあげると、お返しに写真を撮ってくれた。 構図がナイスすぎる。

下りも楽しい!!

下りのコースもいくつかあるが、今回は、比較的緩やかで見どころの多い狛坂線を通って降りる。

不思議な重岩
不思議な重岩

途中、耳岩や重岩、国見岩といった一風かわった岩を見つつ、どんどん下ると、岩に掘られた狛坂磨崖仏が突如として現れる。高さ6mもあり、その大きさに圧倒されるが、奈良時代に造られ1300年近くも、この山中に鎮座されていることに驚嘆する。奈良時代の石工やこの周囲はどんなだったのだろうか。

狛坂磨崖仏 
狛坂磨崖仏 

さらに不思議なものを発見。警笛ならせの標識。車は通れなさそうなのに。一応、口で「ピッ」と言ってから通過した。

逆さ観音を経て、ゴール近くになると、水遊びをする子供たちの楽しそうな声が聞こえてくる。明治時代に造られたというオランダえん堤だ。キャンプ場になっており、ここを通り抜けると、スタートした上桐生の一丈野駐車場に戻ってこられる。

水遊びのファミリーでにぎわうオランダえん堤
水遊びのファミリーでにぎわうオランダえん堤

ぐるっと5時間から6時間の行程だ。天狗岩の標高は約500m。ルートマップにもハイキングコースとあり、ファミリーや登山初心者でも気軽に山の魅力を楽しむことができるが、岩場や川沿いなど滑りやすいところも歩くのでしっかりとした靴や服装が必要。水分や食料も忘れずに。

◆スポット概要

金勝アルプス :滋賀県栗東市荒張 栗東市観光協会HP

地域情報ライター(草津市・栗東市)

「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」をモットーに、地域の情報を発信していきます。

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