[訃報]イギリス・ジャズのゴッド・ファーザーと呼ばれたスタン・トレーシーさん逝去
イギリスのジャズ・シーンで“ゴッド・ファーザー”と呼ばれたピアニストのスタン・トレーシーさんが亡くなられました。
ローランド・カークとの共演歴やウェス・モンゴメリーのDVDが残っているので見聞きしたことはあるはずなのですが、寡聞にして存じ上げなかったのがこのスタン・トレーシーさん。
イギリスのジャズ・シーンはクセモノが多いのですが、この人はその最たる例のようです。
というのは、動画を探してみて気がついたのですが。
♪Stan Tracey solo
“イギリスのセロニアス・モンク”というような評価もされているようですが、なるほど右手と左手を折り重ねるようにチョップする珍しい奏法を披露してくれています。音が非常に固く攻撃的であるゆえに、好みが分かれるところかもしれませんね。
♪Stan Tracey Quartet on Later
2009年のTVショーの映像のようです。テナー・サックスのサイモン・アレンもイギリス・ジャズっぽいと感じさせるサウンドですが、ピアノのブロック・コードの用い方も変わってるなぁと感じます。デューク・エリントンを意識しているのかもしれませんね。
訃報は残念ですが、おかげでとても刺激的なジャズをまた1つ心にとめて聴くことができました。天国のスタン・トレーシーさん、ありがとうございます!
ご冥福をお祈りします。