【日光市】魔法レベルの酒粕がスゴイ!「片山酒造」これさえあれば料理上手&美肌効果も
日光市今市地区にある小さな酒造「片山酒造」は、1879年創業の歴史ある酒造。佐瀬式と呼ばれる方法で造るお酒の美味しさはもちろんですが、酒造の過程でできる酒粕がすごいんです。料理にちょっと使うだけで、魔法レベルで美味しくなっちゃう!今回は、この片山酒造のスゴイ酒粕の魅力をお届けします。
片山酒造では創業時から、「醪(もろみ)」を人の手で袋詰めし、佐瀬式搾り機の槽の中に積み重ね、上からゆっくりと圧をかける佐瀬式槽搾り(させしきふねしぼり)で、お酒を造っています。
数々の酒類鑑評会でも受賞している、片山酒造の原酒はもちろん美味しいのですが、今回、オススメしたいのが「酒粕」。もう、これ、魔法レベルでお料理をおいしくしてくれる優れモノなのです。
私は「酒粕」って、あまり好きなほうではなかったのですが、ここの酒粕で概念を書き換えられました。その美味しさのヒミツは、手間も時間もかかる佐瀬式搾り、そして極上の美味しい水です。
日光は名水の里。水道水であっても、日光の水の美味しさは段違いなのですが、片山酒造が地下16mからくみ上げる仕込み水「千両水」の味わいは格別です。この「千両水」は、日光三大霊水のひとつ「酒の泉」を元水にした、日光連山より流れ出る大谷川の伏流水。
片山酒造ではこの千両水を、なんと無料で汲ませてくれます。このお水で淹れたコーヒーやお茶はグンっと美味しくなるので、片山酒造に行く時には私も大きなペットボトルを持参して、お水を汲ませていただいています。
片山酒造では、兵庫県産特Aランクの「山田錦」、栃木県が開発した特別な酵母、千両水などを使い、「平行複発酵」「三段仕込み」で3~4日間、じっくりと発酵させて醪を作ります。
醪は手作業で袋に詰めて、佐瀬式搾り機の槽の中に積み重ね、圧をかけ過ぎずに、ゆっくりと一滴一滴、搾っていきます。そうして搾りが終わると、袋の中には原酒がたっぷりとしみこんだ酒粕が残ります。この酒粕を袋からはがして袋詰めすると、原酒柏盛の酒粕の完成です。
片山酒造の酒粕は3種。一番リーズナブルなのは、栃木県産五百万石を65%精米で醪を作り、佐瀬式搾りで搾った特製酒粕。3種の中では一番安い酒粕ですが十分に美味しい酒粕です。
こちらは栃木県産「夢ささら」を55%精白した純米吟醸酒の酒粕。吟醸酒のフルーティーな香りが満ち溢れる酒粕です。
そしてこちらは山田錦を40パーセント精白した、大吟醸酒粕。芳醇でふくよかな香りは、ずっとクンクンしていたいくらい! うっとりと香りを楽しんでいるうちに、部屋中に大吟醸のいい匂いが立ち込めました。
酒粕を使えば料理上手に!酒粕活用法いろいろ
片山酒造の酒粕は、料理の強い味方! ほんの少し使うだけで、味が格段に良くなります。
まず、一番に試していただきたいのがお味噌汁。 酒粕と味噌をよくマゼマゼしたものを、オタマの中で煮汁に溶かすだけで、料亭のお味噌汁か!?って思うくらい美味しいお味噌汁ができます。
片山酒造の酒粕の美味しい魔法は、和洋中を問わず様々な料理にも、しっかりと現れます。こちらは、混ぜ合わせた酒粕と塩糀に漬けておいた鶏肉に、ニンニクとローズマリーを散らし、オリーブオイルをたっぷりかけてオーブンで焼いたグリルチキン。レストランにも負けない美味しさです!
こちらは、酒粕とハチミツをまぜて梅干しにまぶして1週間ほどおいたもの。酒粕と醤油を混ぜたものをまぶしても美味しいです。ハチミツの方はお茶請けにも、醤油の方はお酒のつまみやご飯のおともに。
その他にも、焼肉、煮物、お漬物にも、ほんのちょっと加えるだけで、おおお~~~!!っていうぐらい料理が美味しくなります。
健康効果や美肌効果も!酒粕パックでツルツルお肌をめざそう
酒粕にはまた、血圧の上昇を抑えるペプチドをはじめ、さまざまな健康効果や美肌効果を期待できる栄養や成分が、豊かに含まれています。
美肌づくりにおススメなのは、超簡単にできちゃう酒粕パック。私は、酒粕小さじ一杯を同量の水(千両水ならベスト!)で溶き、洗顔後に顔に塗ってお風呂に浸かります。もう、めっちゃいい匂いで、癒し効果も抜群。5~10分ほどパックしたら水で洗い流すとすべすべのお肌に。しみの予防や美白効果も期待できるそうですよ。
※アルコール分が含まれるので、初めての時には、必ずパッチテストを行い、異常がないことを確認してから使ってください。
有名ホテル御用達の酒ケーキも!
そして最後にもう一つ!強力おすすめしたいのが、第23回全国菓子博覧会会長賞受賞の「原酒 柏盛 酒ケーキ」。しっとりとした優しい口あたりで、原酒柏盛がタップリとしみ込んだ贅沢な酒ケーキです。芳醇なでフルーティな香りがたまりません。ザ・リッツ・カールトン日光など、日光市内の有名ホテルのデザートなどでも使われている、知る人ぞ知る極上のケーキです。
片山酒造では、佐瀬式搾りの酒造見学も行っています(要予約)。実際に絞りをしている時期であれば、搾りたてをその場で試飲できるときも!下野杜氏でもある社長自らが、丁寧に片山酒造伝統の酒造りを説明してくださいます。
酒造の期間中は、ほとんど眠る時間も取れないという、過酷ともいえる酒造り。そして数々のこだわりに満ちた酒造りの工程。酒造見学では、そのこだわりと伝統の技が生む、美味しいお酒のヒミツを垣間見ることができます。興味深く心に響く酒造りの工程・・・ぜひ、訪れて、お料理を美味しくしてくれる、そして健康と美肌効果を期待できる極上の酒粕をGETしてくださいね!
片山酒造の基本情報
住所:栃木県日光市瀬川146−2
電話: 0288-21-0039
FAX:0288-22-6911
開店時間:8:00~18:00
休業日:無休(臨時休業あり。facebookなどをご覧ください)
HP:http://www.kashiwazakari.com/index.html
facebook:https://www.facebook.com/nikkosake
酒蔵見学予約時間:10:00、11:00、14:00、15:00(無料)
※1~3月は月~土のみの受付(日・祝 休み)
・酒蔵見学の定員:30名※団体でのご見学は電話にて連絡・予約が必要