愛子さま2週間欠席報道とネット民の声:体調不良と不登校と家族支援
ネットには無理解な声も。欠席理由は何であれ、理解と支援を。
■愛子さま、体調不良で2週間欠席続く
報道によると、愛子さまは2週間中学校を休んでいます。
・愛子さまは登校に意欲を見せているが、大事を取られている(産経新聞10/7)。
■体調不良と学校欠席(不登校?)
一般論ですが、診察では特段問題はなく熱もない状態で、2週間病欠することは、あまりないでしょう。中学生の中には、怠けや非行で学校を休む人もいますが、本来真面目な子なら、そんなことはしません。
一般論ですが、小学校で不登校になった子は、中学校でも見守ることは大切です。何の問題も起きない場合も多いのですが、過去の不登校体験が次の不登校つながることも珍しくはありません。
日本中の学校で、登校意欲はあるものの、何となく体調不良が続き学校に行けないこともよくあります。無理解な大人は、サボリや仮病と決めつけたり、すぐに本人や母親を責めたりもしますが、多くの場合、本人は嘘をついているわけでもなく、誰かが悪いわけでもありません。
何か身体的な病気が隠れているなら、治療が必要です。そうではない不登校の場合でも、本人と家族を責めることなく、支援していくことこそが必要です。
ただし、体調不良を訴え続ける子どもを、あちこちの病院へ行って精密検査を続けるうちに、一ヶ月も学校を休んでしまい、結果的にさらなる長期欠席につながることもあります。
体調が悪いのに無理強いしても逆効果ですが、病院での検査を長期欠席の口実にしてもいけないと思います。
■愛子さま欠席へのネット民の声
上記記事のヤフーコメントの上位には、次のような意見が寄せられています。
二週間なんて長過ぎる。
何かあるかもしれない。
自由の身にしてやれよ。
不登校ですな。
母親の不安定が影響してる。
この年でこれは・・・よくないですね。
登校拒否の間違いだろ。
大人になったらもっと嫌なことたくさんあるよ。
この家族ヤバイでしょ?。
これは、たしかに世間の声なのでしょう。皇室とか、愛子さまに対するだけではなく、大きな病気でもないのに単なる体調不良で学校を休んでいる人や、その家族に対する声なのでしょう。
時には、我が子にさえ同じ思いを持つ人もいるでしょう。悪気はないのかもしれませんが、つい責めてしまうのが人間です。
中学校の不登校は、全体の3パーセント。各クラスに一人いる計算です。以前なら、「登校拒否症」と呼ばれ、本人が責められたり、家族が責められたりもしました。現在では、文科省も教育委員会も、学校も、不登校生徒を含め、一人ひとりのニーズに合わせた支援を考えています。
けれども、世間一般では、不登校への理解が進んでいない部分もあります。だから、我が家で不登校が出れば、嘆き悲しみ希望を失ったり、怒りを爆発させ無理強いして問題をこじらせることも多々あります。
必要なのは、理解と支援です。それは、決して甘やかしではありません。教員も、スクールカウンセラーも、ただ子どもを「いい子いい子」しているだけではありません。本人と家族を支援し、癒し、再登校と自律を目指し、努力を重ねています。
不登校の子どもたち。学校なんてなくなれば良いと語る子どもたち。でも、その子達も本心では学校に行きたがっています。このままで良いとは思ってはおらず、高校にも行きたいと願っています。
そんな子どもと家族を、サポートしたいと思います。
皇室の方々は、少しの体調不良も報道されることになります。報道されることでかえって苦しむことになるのではなく、報道によって暖かなサポートが起きることを願っています。