「シェイク」。たった四文字のカタカナだけど、とっても複雑な存在で、そして人気者。モッタリとした飲み心地は、まるで「たべもの × のみもの」のような感じ。

食べるものなのか？飲むものなのか？
いつも複雑な立場を歩んでいるシェイクだけど、世界中で人気があるから『どっちでも、いいか』と自信満々の貫禄さえ感じる。

宮城県松島町の犬田地区にあるカフェ「le Roman （ロマン）」では、テイクアウト（お持ち帰り）でしか味わえない、ちょっと特別なシェイクがある。

自然界がつくりだす艶やかな紅色に、プチプチと心地良い食感が特徴の「いちじく」。le Roman（ロマン）では、テイクアウト限定で「いちじくのシェイク」を販売中だ（2023年12月時点）。

どっしりと濃厚なミルク層の一番上には、いちじくソースがたっぷり。ざっくりと刻まれたいちじくは、しっかりと実を感じるくらい存在感大。

『よおし！』とストローでゆっくりと、いちじくをミルク層に混ぜていく。まるで重厚なハンドルを回しているような、もったりとしているミルク層は、コクがあるけれど後味はスッキリ。シェイクらしい爽やかさがあるから、ストローを吸い上げるスピードは減速なしで、グイグイ進む。

『ずず・・ず・・・・』

底が近づいてきた音は、なるべく聞かないふりをしたい。なぜなら、飲み終えてしまうのが寂しい！

le Roman（ロマン）は「西行戻しの松公園（さいぎょうもどしのまつこうえん）」内にあるので、いちじくのシェイクをテイクアウトして飲みながら周囲を散策するのも素敵だ。
今年一年の締めくくりに、新年のスタートに「le Roman（ロマン）」の「いちじくのシェイク」で、ちょっと贅沢気分を味わうのも、なかなか良いものだぞ。