「ダルビッシュと話したい」上原浩治が前代未聞の公開オファー!YouTube活動で伝えたいこととは
コツコツと積み上がってきた数字が、ありがたいことにまた一つ「節目」を突破した。YouTubeチャンネル「雑談魂」のチャンネル登録者数が80万人を超えた(19日現在82・2万人)。この数字に関しては「上原のYouTube」と言ってもらえているが、実際にはたくさんのゲストの方たち、MCの上田まりえちゃん、構成や編集をしてくれるスタッフの皆さんのおかげだと思っている。
一つだけ、このチャンネルに関して胸を張れることがあるとすれば、まりえちゃんもスタッフも野球を勉強し、よく知っているし、知ろうとしているという点である。
私自身は以前にもコラムに書いた通りで、スタッフが用意してくれる台本には目を通さない。型にはまった「つくりもの」の進行をしていては、「雑談」が広がらないという考えからだ。それでも、自身の経験やスタッフが調べてくれたデータなどを見ながら、自然体で話すと色んな話題が飛び出してくる。
その中から、マスメディアが書かないようなことであっても、現役選手に苦手な対戦相手を聞くなどの本人のマイナスにならないことは、興味があれば聞いてみたいと思う。本人には編集も含めて確認をしてもらうので、収録中はとにかく遠慮なく楽しくトークをしてもらいたいと思っている。
つい最近のYouTubeでも、巨人の坂本勇人選手が出演してくれた。巨人の人気選手だから当然、登録者数も大きく伸びる。このときには、坂本選手がずっと守ってきた遊撃手からサードへ転向する心境、メジャーに挑戦しようとは思わなかったのか、などのテーマについても聞かせてもらった。坂本選手がどのように話したかは実際の配信を見てもらうとして、坂本選手は本心で答えてくれたように思う。
私は“旬”の選手だけにYouTubeに出てもらいたいとは思っていない。だから、現役の選手や監督、コーチだけにこだわっていない。プロでやってきた選手にはそれぞれに生きてきた道があり、こだわりもある。思いがけない視点や、気づきを得られることもある。私の番組を見てくれる人は同年代や少し上の世代の人たちが多いように思う。そうした人たちが、懐かしんだり、あのときのプレーにはこんな狙いがあったんだと振り返ってもらえれば幸いだと思っている。
最近のスポーツメディアに苦言を呈するとまでは言わないが、もっと掘り起こすべき「素材」は野球界にたくさん埋もれていると思う。だからこそ、話題としては、その中の氷山の一角かもしれない「雑談魂」を見てくれる人たちがいるのだと感謝の気持ちが大きい。1回で3本分くらいの収録をする。だいたい1時間半から2時間くらいのトークを展開して編集をしてもらう。いつもあっという間に時間が経過し、「お腹いっぱい」に話が聞けたという人はいない。もっと聞きたい、こんな話も知りたいと話している中でさらに興味がわく。だからこそ、2回、3回と出てもらうこともある。
たくさんのゲストの人たちにも気持ちよく出演を続けてほしいので、これだけは言っておきたい。私やゲストの人たちのトークを無断で転用して誹謗中傷の材料にしようとするような人たちのことは許さない。そんな人たちには、断じてチャンネルを観てほしくない。それで、登録者数が減っても全く困らない。こういうことは本来、言いにくいことかもしれないが、私はこうした風潮にはっきりと「NO」を突きつけたい。私はゲストの人たちとこれまでも、これからも楽しくトークをしていこうと思っていて、そんな番組を楽しみたいと思って見てくれる人たちを大事にしたいからだ。
いま、ぜひ出演を実現してもらいたい人がいる。パドレスでプレーしているダルビッシュ有投手だ。日米の野球、トレーニング、それこそメディアの扱いなどたくさんのことを知っている。そして、積極的に発信している。私自身も聞いてみたいことがたくさんある。本人からも非公式にOKをいただいている。あとはタイミングだけ。本人のパフォーマンスに影響がしない時期、ぜひ彼と雑談を繰り広げてみたい。皆さんも楽しみに、これからも雑談魂を応援してほしいと思っている。