【京都府向日市】もう一つの京都隠れ名所の向日神社参道で紅葉が見ごろ! 誇り貫いた戦国武将たちの夢の跡
向日町北山にあって、社伝によると奈良時代の養老2年(718)の創建という歴史ある向日神社は、「延喜式」の神名帳に「向神社」と記載されていて、「三間社流造」の本殿は室町時代の建築様式で、同神社所有の「紙本墨書日本書紀神代紀下巻」とともに国の重要文化財にも指定されています。
この向日神社は、中世には、神足氏、中小路氏、鶏冠井氏、革嶋氏、寺戸氏、能勢氏、志水氏といった室町幕府の御被官衆でもある西岡36人衆と呼ばれた土着の武将たちが、室町幕府13代将軍足利義輝暗殺時の岩成友通の侵攻時や足利義昭を奉じての織田信長上洛時の対応に結集拠点として合議したところでもあります。
織田信長が義昭を都から追放すると、それぞれの誇りから真っ二つに分かれて戦った土豪たちは、細川藤孝の配下に置かれたのち、藤孝が丹後に移封されると、同行したもの、土着の百姓衆として西岡の地に残ったもの、後には、革嶋氏のように本能寺の変に身を投じたものなどそれぞれの道を歩んだのでした。
2022年11月22日に訪れると、参道の紅葉のアーチが綺麗に色づきを見せていました。 人出は少なく、まだまだ穴場といえそうです。
神社の裏山には、勝山公園と元稲荷山古墳が広がっています。こちらでも紅葉を愛でることができます、いい感じで色づいていました。天正20年(1592年)から始まった文禄の役の際に、時の関白豊臣秀次が太閤秀吉を、向日明神の茶屋で出迎えました。勝山の名は、その時に秀吉が縁起を担いで命名したと伝わっています。
戦国時代の夢の跡でもある向日神社へお越しになってみてください!
向日神社 向日市向日町北山六十五番地 075-921-0217