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ポルシェも『空飛ぶタクシー』開発か:「自動車では30分以上かかるが空なら3分半で行ける」

佐藤仁学術研究員・著述家
ドバイは世界で一番「空飛ぶタクシー」導入に積極的で飛行実験も実施(写真:ロイター/アフロ)

近いうちにデザインも

 ドイツの自動車メーカーで日本でもお馴染みのポルシェが、「空飛ぶタクシー」の開発に進出しようとしていることが明らかになった。営業担当責任者のDetlev von Platen氏がドイツの自動車マガジン「Automobilwoche」で以下のように語っていた。

 「ポルシェ工場からシュツットガルトの空港まで自動車で30分以上かかるが、空を飛べば3分半で到着できる」とコメントし、近いうちに「空飛ぶタクシー」のデザイン案を発表することも明らかにした。

 「空飛ぶタクシー」とはいわゆるパイロット不在で、1人から数人の乗客だけが乗って空を飛んで移動する乗り物。明らかに無人飛行機か無人ヘリコプターと思われるだろうが、海外のメディアでも「空飛ぶタクシー」(Flying taxi)と呼ばれている。

自動運転車の次は「空飛ぶタクシー」

 またポルシェ以外にもUber、エアバス、ボーイング、ダイムラーや中国のメーカーも「空飛ぶタクシー」の開発には非常に積極的だ。特に、路上を走る自動運転車は多くの国で導入が進んできているので、自動運転車の次のプロダクトとして「空飛ぶタクシー」を位置づけている。

 特にドバイでは「空飛ぶタクシー」の導入には積極的で試験飛行も実施している。まだ各国で規制や離着着できる場所の問題などクリアしなければならないことは多くあるが、「空飛ぶタクシー」が夢物語ではなく、簡単に空を移動できる日が近づいてきている。

▼以下はUberの「空飛ぶタクシー」のイメージ動画。このような社会が現実になる日も遠くないだろう(Uber)

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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