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【公認心理師が教える】もしかして毒親?疲れる親との適切な距離の取り方3つ

jaja公認心理師/社会福祉士

親との関係性に疲れてしまうことってありますか?

「良かれと思って言ってくれてるから…」「悪気はないから…」と我慢していませんか? 誰であろうと自分の心を傷つけたり権利を侵害されるべきではないものです。とはいえ絶縁したいわけではないし、親との距離の取り方って難しいですよね。自分の心を守りつつ親と適切な距離を取る方法についてご紹介します。

関係性に疲れてしまうよくある親の特徴3つ

1. 連絡が頻繁に来る

毎日のように頻繁にメッセージや電話が来て返信することに負担を感じているケース。また、何気ない内容だけでなく過度の心配や監視されているかのような内容の場合も。子どもを想う気持ちや寂しさからの連絡であってもあなたが少しでも負担に感じている場合は対策を取ることをおすすめします。

2. 先回りして指摘される

「◯◯しないとだめ」「もっと◯◯しなさい」のように自分が何かやろうとする前に指摘や指示をして干渉してくるケース。子どもが大人になっているにも関わらず子どものように扱い、コントロールしようとする傾向があります。

3. 何をいっても否定される

「いつも◯◯なんだから」「だから言ったでしょ」「できるわけない」のように子どもの行動や発言に対して否定ばかりするケース。親から否定され続けることで自己肯定感が傷つけられ、ありのままの自分を受け入れることが難しくなることも。

親と適切な距離を保つ方法3つ

1. すぐに返事・反応しなくてもよい

親から指摘や否定をされるとつい「そんなことない!」と言い返したくなりませんか?反論をすると売り言葉に買い言葉で言い合いになってしまうこともありますよね。感情的なやりとりをすることはとてもエネルギーを使うので心身ともに疲れます。親の言動を鵜呑みにせず「すぐに反応しなくても大丈夫」と自分に許可を出すことが大切です。通知をオフにしたり、「忙しいから落ち着いたら返事をするね」といった定型文のみ伝え、数日を置いてから返事をしても良いでしょう。

2. 自分の気持ちを正直に伝える

自分の気持ちを伝える上で大事なのは「自分の気持ちを伝える=自分の気持ちを理解してもらう、親に変わってもらうことではない」ということ。理解をしてもらおうと思うと分かってもらえないことに苛立ったり感情的に伝えてしまい、余計に指摘や否定的な言葉を返されてしまうことも。親を変えることが目的ではないのであくまでも「自分の気持ちのみ」伝えるようにしましょう。気持ちを伝えることで、自分と親との間に境界線を引くことができ、自分の心を守ることにつながります。

すぐに関係性が変化するものではありませんが、自分の心を守り続ける姿勢が大事です。

〈伝え方の例〉

「そんな言い方されると傷つくな」

「忙しいから毎日返事をするのは難しいんだ。落ち着いたらこっちから連絡するね」

3. 期待しない

親から何か指摘や否定をされるとムキになって言い返してしまったり、言われたことについて悶々と考え続けてしまったり、イライラや罪悪感が残ってしまうことはありませんか?あなたの心が親に奪われてしまうのはとてももったいないことです。親自身も自分が育った環境によって価値観が作られているので、何十年も培われてきた考えが変わることは稀です。親に対する感情を否定せずに受け入れ、心が余裕がある時に自分の気持ちを伝えるだけにとどめ、親に理解してもらうことよりも自分の幸せのために時間を使いましょう。

心身の健康が保てない時は専門のサポートに頼ることも大切

親との関係性によって心や体に不調がある時、どうしても辛い時には専門のサポートに頼ることも大切です。心療内科の先生やカウンセラーに相談をしたり、サポートグループを探してみるのもよいでしょう。また、気軽に自宅から相談ができるオンラインカウンセリング等を利用してみるのも方法のひとつです。

自分だけで抱え込む必要はありません。頼れる先を探してみましょう。

公認心理師/社会福祉士

公認心理師/社会福祉士/発達障害を専門に学ぶ。うつ病などの心の病のある方や発達障害のある方への就労支援経験7年。マネジメント経験6年。一児の母でもあります。「自分らしくのびのび生きる」ためのヒントを発信していきます。

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