40代から直面する中年の危機:乗り越えるための3つの問い
中年の危機とは?
40代〜50代の半数以上が経験するといわれる中年の危機とは、加齢に伴って訪れる心身の不調、子育ての終了や親の介護など複数のライフイベントが重なりやすいことから次の世代に残せるものを考えたり、人生の残りの時間を意識するようになり心が不安定になる状態のことをいいます。
中年の危機を乗り越えられないとどうなる?
心理的な苦しみ
中年の危機を乗り越えられないと心の不安定な状態が続き、うつ病や不安障害など精神的な疾患を発症するリスクが高まるといわれています
人間関係の悪化
自分を客観視することが難しくなり自己中心的な言動や不安定な感情から職場や家族間で孤立するおそれがあります
健康問題の悪化
さまざまなストレスから身体的にも悪影響を及ぼす可能性があります
また、飲酒や喫煙などストレス発散のために続けてきた不健康なライフスタイルから健康上の問題をより引き起こしやすくなります
中年の危機を乗り越える方法は?
中年の危機を乗り越えるためには自分の人生を振り返り、自己認識を高めることが必要です。
自己認識を高めるためには過去の自分を振り返り、今の自分を受け入れることが大切です。
〈過去についての問い〉
過去一番あなたがイキイキとしていたときのことを思い浮かべてください
深く考えずぱっと頭に浮かんだ出来事について考えてください
1. そのときあなたはどんな感情でしたか?
2. その出来事はあなたのどんな価値観からもたらされるものでしたか?
3. そのときの感情や価値観は現在のあなたにも影響していますか?
過去一番あなたがしんどかったときのことを思い浮かべてください
深く考えずぱっと頭に浮かんだ出来事について考えてください
1. そのときあなたはどんな感情でしたか?
2. その出来事はあなたのどんな価値観からもたらされるものでしたか?
3. そのときの感情や価値観は現在のあなたにも影響していますか?
〈現在についての問い〉
1. 今どんな思考や感情を持つことがありますか?
2. その思考や感情の原因はなんですか?
3. その思考や感情はあなたのどんな価値観からくるものですか?
〈自己理解についての問い〉
1. 過去の自分と今の自分はどのように違いますか?
2. これからの自分はどのようにありたいと思いますか?
3. 望む自分であるために必要なものはなんですか?
時間をとってこれらの問いについて考えてみてください。
感情や価値観に焦点を当て、自分を振り返ることで自己のパターンや変わらない価値観に気づくことができ、本来の自分の価値に沿った行動がしやすくなります。
中年の危機を乗り越えるためには自分を客観的に振り返り、ありのままの自分を受け入れることが大切です。今まで頑張ってきた自分を労わりつつ人生を振り返り、これからの人生をどのように過ごしていきたいか考える時間を取り、生き生きとしたミッドライフを過ごしましょう!
もし「心身に不調を感じる」「心が不安定になりとても辛い」という場合は、無理をせず専門家に頼ることも有効な方法です。心療内科や心理相談室等のカウンセリング、オンラインで行なっているカウンセリング等を利用して自分と向き合う手助けをしてもらうことをおすすめします。