ビックスクーターブームの中心になっていたフォルツァの令和時代の形とは?
バイクに乗り始めて20年になりますが、たった20年の中でも様々なブームがありました。
CB400SF、XJR400、ゼファーなどが中心のネイキッドブーム。
キムタクがTWに乗ってドラマに登場したことでTWやFTRなどが人気になったトラッカーブーム。
そして今回紹介するフォルツァやマジェスティ、スカイウェイブなどが中心になったビックスクーターブームです。
当時は現在とは駐車禁止の取り締まり状況が異なり、都内を移動する便利なコミューターとして販売台数を多きく伸ばしました。
移動手段としてだけでなく、カスタムを楽しむユーザーも続出し、アフターパーツメーカーもビックスクーター用製品を多数リリースしました。
その後ビッグスクーターブームは終焉を迎えるわけですが、現代とブーム当時のビッグスクーターにはどのような違いがあるのでしょうか?
先に結論から言うと、ブーム時はラグジュアリーな装備がもてはやされ、令和時代のビッグスクーターはスポーティーで乗り心地の良いモデルになっていました。
時代と共に変化してきたビッグスクーターの流れと現在のフォルツァの性能を詳しく説明します。
フォルツァの歴史
2021年に登場したフォルツァは初代から数えて6代目。
ブーム真っただ中にいたのは3代目フォルツァMF10まで。
フォルツァMF10は2007年に登場。
走行面ではオートマチックでありながら7速変速が可能なHONDA Sマチック EVOを採用。
バリエーションモデルとしてオーディオパッケージが用意されるなど、エレガントでゴージャスな仕様となっていました。
ブーム終焉後の2013年に登場したのがフォルツァSi MF12。
ゴージャスな装備から一転、装備はシンプルにまとめられつつ使い勝手と走行性能に重きを置いています。
ブーム時には様々なバリエーションモデルがラインナップされていましたが、フォルツァSiはABSのアリナシのみ選択可能でした。
見た目もがらりと変わり、すでに国内の原付二種、150ccクラスで大ヒットしていたPCXをどことなく彷彿させるデザインに。
ABSやトラクションコントロールが標準装備され灯火類は視認性が良く省電力なLEDを採用。
更にタイヤはフロント15、リア14インチの大径タイヤが採用され、全モデル比で10kg軽量化するなど走りや使い勝手に更に磨きをかけた一台です。
そして2021年3月にリリースされたのが6代目。フォルツァMF15となります。
見た目的には前モデルと大きくは変わっていませんが、エンジンが高出力でありながら環境性能に優れたeSP+エンジンを搭載。
フレームも一部刷新されラジエーター搭載位置を変更するなど大掛かりなモデルチェンジとなっています。
令和時代フォルツァの性能とは?
2018年に登場した先代は過去のフォルツァに比べるとスポーティーなイメージに大きく変わりました。
エンジンやフレームなどで大幅に軽量化しつつも大径タイヤを採用し前後サスペンションもやや硬くスポーティーな印象に。
その為、街中を走っていると乗り心地がごつごつ感じることもありました。
しかし2021年モデルは前後重量バランスの変化などによって乗り心地が大きく改善。
更にユーティリティー面でもウインドスクリーンの可動範囲が広がり、ハンドル下ラゲッジスペースには
USB-Cの電源が設置されました。
令和時代のフォルツァはユーザーの使い勝手が良く走りも本格的に仕上がっていました。